番外編 〜一日遅れのバレンタイン〜 ページ18
―――――チュンチュン、チュンチュン
「···朝だ」
昨日はバレンタインだった···
見知らぬ男子にチョコを貰ったり···
「辛い···」
昨日は途中で早退しちゃったから司くんに会えなかったな···夏彦先輩も
「···そうだ」
チョコ···手作りで渡してみようかな?
――――――――――――――――――――
「うん···夏彦先輩達に手作りチョコをあげようとしたのはわかったよ···でも」
こ れ は ひ ど く な い ?
(何この残骸···黒い塊じゃん···)
「寧々ちゃーん···光くん料理上手でしょー?呼んできてよ-」
···このまま放っておいたら···家庭科室が壊れるわね···
「ちょっと···待ってて?」
――――――――――――――――――――
「ありがとう寧々ちゃんと光くん〜!おかげでクッキーとケーキが出来たよ〜!」
「後は渡すだけね!頑張って!」
「頑張って下さいっす!」
···頑張ろうかな?
「うん!ありがとう!」
タッ タッ タッ
「···さて」
この残骸を···片付けますか!
―――――――――――――――
「司くん〜これ、チョコ」
「んー?チョコー?」
「食べてみなよ」
バリッ ボリッ
「あま〜い!ありがとう!ﾆﾊﾟｯ」
「にへへ〜!」
喜んでくれた!···次は
「サクラ先輩···これ···」
「?あら、クッキーね どうしたの?」
「昨日渡せなかったので···これ」
「···」
まずい···駄目だったかな〜···
「ありがとうﾆｺｯ ···後で紅茶淹れるわね」
「ﾊﾟｱｧｧｧｧ うん!」
・ ・ ・
「お、俺は?」
「え?無い((嘘!
「···冗談ですよww はい、ケーキ」
「おっ!うまそー!ありがとな!」
「···」
「まさかの無反応!」
来年も···皆で交換出来ればいいな···
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