44.誰も守れない ページ45
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__その頃のナルトたち
「早く殺して下さい。何を躊躇しているんです…」
白はナルトに自分を殺せといっていた。
「納得いかねぇ!!強いやつでいるってことだけが…お前がこの世にいていいっていう理由なのかよ!!」
「…」
「闘うこと以外でだって何だって…他の何かで自分を認めさせりゃよかったはずだろ…」
「……君と森であった日…君とボクは似ていると…そう思いました。君にもわかるはずです…」
ナルトは自分に九尾が封印されているという理由だけで、里から嫌われていた。
皆の気を引きたくてイタズラばかりしていた。
だけど逆効果でどんどん嫌われる一方。
だがそんな時、一人の女の子が現れた。
その子のおかげで大切な人が2人できた。
そしてこの第7班になったおかげで班の人全員が、今ではナルトの大切な人になった。
だから今まで誰にも必要とされない辛さは嫌でもわかる。
白の気持ちは嫌でもわかってしまうのだ。
「……それしか、方法はねーのか…」
「ハイ…!!」
白の顔はもう、絶望に満ちていた。
誰にも必要とされない、それなら生きている意味がない、と。
「…お前とは他の所で会ってたら友達になれたかもな」
そういってナルトは白の方へと走り出した。
__その頃のカカシたち
霧が晴れてきたわ…。
…!!来る!!
『カカシ先生!!』
そう叫んだが遅かった。
あぁ…また守れなかった…。
私が誰も死なせないなんていっておいて、結局は誰一人守れない…。
原作通り進んじゃうんだ。
「ザ、再不斬さん…」
私が必要とするから…だから…お願い、
『白ーーーー!!!!!』
…死なないで………
「…オレ様の未来が死だと…クク…またはずれたなカカシ」
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作者名:紫苑歌 | 作者ホームページ:http://id52.fm-p.jp/615/tsuna101413/
作成日時:2015年7月12日 3時