【DIABOLIK LOVERS】最凶にして最狂な、最強の喰種【東京喰種】

三十八喰目 -ﾐﾂﾔﾂｸｲﾒ- ページ39

「お前は馬鹿か！！

何考えてんだよ！！！」



Aはスバルに押し倒されながら

彼のお説教を受けている。


彼女のその行動に理由をつけるなら

至ってシンプルなものであって。



『べつにぃ。

教えてくれないから暇だし、

どっかにご飯探しに行こうと思って』


「チッ...くだらねえ、

そんな些細なことで身投げるような

真似してんじゃねえよ」



そう言うスバルの瞳は

真っ赤な炎のように

僅かに揺らめいていた。


Aは少し驚いている。

まさかここまでとは、と。



「.........わかった」


『え、なにが？』


「手紙のことだよ！

読みたきゃ読めよ...オレは知らねえからな」



そう言ってスバルは

持っていた紙をAに押し付けて

窓を閉め部屋へと戻っていく。


Aは一瞬きょとんとなったが、

すぐに我に返って立ち上がり、

あとに続く形で部屋へと戻る。


扉に鍵をかけ、

天蓋付きのベッドに座り込んで

手紙を読む。


内容は、逆巻家からの

定期的な手紙だった。


いつも通りの文面。

隠す要素などどこにもない、

何の変哲もない

いつも通りの手紙。

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