【DIABOLIK LOVERS】最凶にして最狂な、最強の喰種【東京喰種】

一喰目 -ﾋﾄｸｲﾒ- ページ2

人の営みだけが響く、

草木も眠る丑三つ刻。

月に人影が映り込む。



「今日は誰にしようかな……」



そう呟いて、ビルの上から町を見下ろす人影。

頃合の「人間」を見つけた「ソレ」は、
「人間」目掛けてビルを下る。


目の前に突然現れたヒトに、

驚きながら見つめる「人間」。



「やあ、レディ。ご機嫌いかがですか？」



「ソレ」突然の会釈に驚きつつも、

言葉を発しようとした「人間」。


そう、「発しようとした」。


会釈をする前に、鋭利なモノが

「人間」に突き刺さる。


ソレのモノが抜かれ、前のめりに倒れた人間を

ソレは黙って見た。



「憐れだ……会釈など、

僕らにとっては、ただの隙作りに過ぎない、

咀嚼のための手段だというのに」



そう言って、倒れ伏している「人間」に近付き、

腕を、足を、脳を、首を喰らう。



この街に、静かに潜む喰種。



通り名は、「エディ」、

本名を「A」と言う。

二喰目 -ﾌﾀｸｲﾒ-→←零喰目 -ﾚｲｸｲﾒ-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す