しばしの休息 ページ20
「ごちそうさまでしたっ…」
「はい、お粗末様でした」
昼食もとっても美味しくて、朝のスープをシチューのようにアレンジ…？リメイク…？したものとパンだった。
エージェントさんがやってるのを真似して、シチューにパンを浸して食べてみると思わず顔がほころんでしまった。
「じゃあリヴェ、それ、こっちにくれるかい？」
「は、はいっ」
立ち上がればこちらに手を差し出してくれるエージェントさん、私はその手に食べ終わった食器を渡す。
「はい、エージェント」
エージェントさんは受け取った食器を自分のと合わせ、カウンターの方へ持っていこうとしたけど、その前にプロキシさんも自分の食器をそっと静かにエージェントさんの方へ差し出す。
「…プロキシ、君は自分で運べるだろう？」
「あら、リヴェのは運んであげて私のは運んでくれないのかしら…？」
それを見たエージェントさんは一瞬きょとんとして、驚いてたみたいだけど目を瞑り1つ息をつけば困った様に言う。
プロキシさんは意地悪気に含み笑いをして返す。
「まったく、リヴェに嫉妬なんかしないでもらいたいな」
困惑してたエージェントさんも、やがてふ、と笑えばプロキシさんの食器を受け取って、他の食器と重ねて持っていく。プロキシさんはどこか楽しそうに笑みを零しただけだった。
一連の出来事を内心あわあわ困惑して眺める私、な、なんとなくまずい事したかな…？
…そもそも食器運びなんて新入りである私がするべきだったんじゃ…次は気を付けなきゃ…
「じゃあプロキシ、後は任せたからね？」
「ええ、分かっているわ、ふふ」
少し苦笑しながらのエージェントさんと、未だ静かながらも笑っているプロキシさん、意外とお茶目な人なんだなぁ…
流れ的に洗い物かな…？そのくらいなら私も出来るだろうし…
…た、多分…
「あのっ、私やりますっ…流石に洗い物くらいは…」
立ち上がったプロキシさんを見て、私も慌てて立ち上がる。そのままとカウンターへと向かおうと…
「んひゃっ…」
…したんだけど、私の腕は掴まれてしまう。
「仕事熱心なリヴェにはもっと他の仕事があるわ…？ね、エージェント」
「へ…？」
振り向けば、腕を掴んでいたプロキシさんはすぐ手を離し、エージェントさんをちらりと一瞬見れば私にウインクする。
困惑する私をよそ目に、エージェントさんは「ああ」と頷いただけだった。
「それはね、いつ依頼が来てもいいように、じっと待っておく事さ」
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緑 - 紅楓さん» そう言ってもらえるととても有難いです！コメントありがとうございます、これからも頑張りますねっ (2020年5月12日 16時) (
レス) id: 8fad606fce (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 面白いです！作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね！ (2020年5月12日 9時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 緑さん» いえいえ、コメント欄に大変失礼いたしました。 (2019年11月4日 22時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - 二次創作を書いていたつもりはないので今もフラグを立てていますが、何かあればまたコメントしてくれると有難いです、ゆりりんさんもわざわざコメントありがとうございますっ (2019年11月4日 16時) (レス) id: 8fad606fce (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 緑さん» こちらオリジナルで大丈夫ですよ…？ (2019年11月4日 2時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒夜 緑 | 作成日時：2018年9月2日 18時
