113second＿＿Ｔ ページ22
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この場の全員が気圧された。
俺も他の奴らも、誰も彼もがその光景に目を奪われて
プロの世界の、トップヒーローの、平和の象徴の戦いに色々なことを思った。
他の奴らが何をどう感じたのかは知らねぇ。
だが、きっと共通することとしては自分たちが辿り着きたいと思う場所
プロが何と対峙しているのか、表層のモノではなく中身を見た。
入学して間もないなんて理由は押し通らない。
「クリアとかなんとか言ってたが…出来るものならしてみろよ！！」
最大の脅威は取り除かれた。
靄の敵の個性は転送させる
あの不気味な手を付けた敵は俺は分かってねぇが…
先程オールマイトが倒した奴に比べたら戦闘に特化している可能性は低いんじゃないか？
あの敵を指示することはあっても最善に立ってくることはなかったし。
ならオールマイトの指示通り、野次馬して邪魔をするより
此処を離脱して、生徒は全員一か所に集まっていた方がいいだろう。
「さすがだ…俺たちの出る幕じゃねえみたいだな…」
一声だけかけ、少し離れたところで他の奴と違って
少し後ろで未だに立て膝ついて、しゃがんだままの過来に声をかけにいく。
過来の視線はいまだオールマイトがいる方に向かったままだ。
「おい、大丈夫か。」
『あ…っ』
正面から声をかければ慌てたように自力で立ち上がる。
が、何かおかしい。
呼吸は深く吐き出そうとしているがどうにも小さく浅いまま
加えて声をかけた時にこちらを見つめ返してきたその瞳は焦点が合わない。
深手を負っているのかと思えば、これといって外傷は目立ってないが…
そこで思い出したのが、こいつが以前食堂で何か薬を服用していたこと。
声をかけた時の動揺したように揺らした双眸が
当時と同じくしゃがんだ相手に立っているままの状態の俺という構図だからか
その時苦しそうにしゃがみ込んでいた時に似ている気がした。
仮にあれが何か発作を抑制するものだったり
決まった時間に飲まなくてはいけないものだったりするなら
今の状態に影響を及ぼしている可能性もある。
まぁ、とにかく本人に聞いた方が早いか。
「お前…」
『緑谷、くん…？』
俺が声をかけた時、既に目の前のコイツは別の方を見ていた。
釣られてそちらを見れば爆豪、切島が出口方面を向いている中
未だにオールマイトの方を見つめたまま、此処からでは顔色が窺えない緑谷の姿。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます。夢主の性格に合わせてなるべく繊細に、熟考した様子を描ける様に心がけているので感想とても嬉しいです。明日(本日)2話あげる予定なので楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年11月10日 1時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - やった！！更新だ！！！ありがとうございます！！五臓六腑に染み渡る…睡さんの書く話は心理描写が細かくて…あと日本語が綺麗（？）です。これからも応援してます！ (2022年11月8日 14時) (レス) @page43 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - はじめまして。最初から読ませてもらいました！とても楽しくて面白かったと思いました。特に夢主のおっしゃる事や性格、個性、シリアス感がと出ていて読むのが楽しかったです。更新頑張ってください！！応援しています。 (2020年9月14日 1時) (レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
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