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「どう？渋谷先生。」
「ん〜・・・。
若干雑音は残ってんねん。
ホンマはもう少しここで
様子見したいねんけど・・・。
望ちゃんの場合、
小児病棟の方がええやろ。
希くんもおるし。
智先生と雅紀君もおるでな。」
「おう。
望には希がべったり付いてるからな。
ここのモニターより、
異変察知能力は高いよ。」
「希にも今日は望と一緒って約束しちゃったし。
小児病棟なら、２４時間誰かが
一緒に居られるからね。
俺らも安心なのよ。」
智と翔の言葉に、渋々移動の許可を出した渋谷先生。
「ただし、
まだ油断は出来ん状態やってこと、
忘れんといてや？
心臓に負担が掛かるような行為は
なるべく避けて。
睡眠が体力回復には一番の
方法なんやから、
あんまちょっかけたらあかんで！！」
「ほ〜い。わかってるよ。
おいらたちも一応医者だよ？」
「・・・一応、なんだね。」
「医者である前に、
おいらは６人のお兄ちゃんです。」
「そうでしたね、智兄さん。」
「そうなんですよ、翔君。」
「わーったから。
そういう漫才は
小児病棟に移ってからやってくれ！！」
渋谷先生にあきれられて、智と翔はいそいそと移動の準備を始めた。
８時を過ぎた頃、ＩＣＵの入り口に見慣れた人影が２つ。
「あれ？雅紀と希？」
「んぇ？
あ、ほんとだぁ〜。」
入口には雅紀に抱えられた希の姿。
翔が気づいて、智が入口にいた２人に手を振る。
丁度望の準備も出来て、ベッドごと望がＩＣＵを出た。
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作者名：mio
| 作成日時：2018年2月4日 23時
