１２７: あの頃が戻ったみたい ページ27
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？「A、起きろA！」
零「これ、静かにせんか」
夢と現実の狭間で、懐かしい声に名前を呼ばれている気がして薄っすらと目を開けた。
ぼんやりとした視界に映ったものが信じられずに、目を開けてパチパチと瞬きする。
月「あぁ、ようやく起きた！どうしたんだA！」
零「これ月永くん、寝起きの人間にいきなり大声を出しては体に毒じゃ。A、すまぬのう」
「え…大丈夫、ですけど……レオくん、なんで、ここに…」
ゆっくりと体を起こすと、夕日色の髪を跳ねさせるレオくんに肩を掴まれた。
そのままジッと見つめられ、困惑して零さんを見る。しかし困った笑みを浮かべるだけで、しばらく沈黙が流れた。
そろそろ何か言おうかと思い始めた頃、ようやくレオくんが離れ、ゆっくりと口を開く。
月「A…おれとお話しするのは、嫌？」
「………嫌じゃない、よ」
ちゃんと見つめ返して答えると、レオくんは柔らかく微笑んだ。
月「じゃあ、一緒に作曲しないか？」
「……良いよ。しよう、作曲」
静かな静かな会話を交わして、微笑み合う。零さんはいつの間にか居なくなっていて、２人だけの空間。
懐かしくて心地よくて、今レオくんとギクシャクしてるだなんて忘れそうだ。
……などと綺麗な感情に浸っていると、レオくんは雰囲気をぶち壊すように声をあげた。
月「でも今は五線譜なんて無いからな！テキトーな紙にしよう、貰いまーすっ」
「えぇっ？それ使っちゃダメなやつじゃ…」
月「大丈夫大丈夫、よくやってたろ？こういう悪戯」
「え…」
レオくんがまた優しく笑って言うものだから、思わず硬直してしまう。
記憶が戻った…？でも全部じゃないのか？どういう事だ……
思考を巡らせたって分かる筈も無い。曖昧に頷いて、勝手に先生の椅子に座るレオくんの隣に立った。
「あ、ちょっと待ってインスピレーション」
月「じゃあ書いたやつを交換してお互いアレンジしよう！よーいスタート！」
「ちょっと待って待ってw」
月「創作において『待った』は聞かーんっ！」
わははは☆と笑い始めたレオくんと並んで座り、いつかの様に音符を散りばめては曲を生み出した。
まるで、あの頃が戻ったみたいだ。
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
