5話 ページ5
「そんなことどうでも良いだろう!そんなことより保健室に!」
「いや保健室よりそっちの方が大事だよお願い気づいて。」
もはや狂気すら感じるシスコンっぷりにAは色々諦めた。
玄弥に至っては引きつった顔が青ざめている。炭治郎がどれだけやべぇシスコン野郎なのかをはじめて理解したようだ。
玄弥は思った。
「(Aから聞いてた何千倍もやべぇシスコンじゃねぇかよ…)」
「保健室に行くぞ!むん!」
「行かないし。あと30秒でチャイム鳴るよ?」
遠回りしに自分のクラスに戻るよう促すA。
だが残念。彼にそんなものは通用しない。
「授業なんてものよりAの方が大切だ!むん!」
「えーと、因みに一時限目はなんの教科?」
「数学だ!」
「スマブラ確定じゃん。」
炭治郎は輝かしいくらいの笑顔で数学、という単語を出すとますます顔を顰めるA。
「それって数学より私の方が大事ってこと?」
「当たり前だろう!」
「……じゃあ私炭治郎にスマブラなって欲しくないから早く教室に戻って欲しいなぁ。(棒)(でもめっちゃ可愛く)」
*彼女は知っている
*自分が
「……は!26日ぶりのAからの可愛いお願い…!わかった戻る!でも具合が悪かったらすぐに保健室に行くんだぞ?あ、玄弥に連れて行って貰ってくれ。」
何故、日数を覚えてるんだ。
…ああ、シスコンだからか。(納得)
「…なんで俺?」
「下心がなさそうだからな!
あ、でもお姫様抱っこは駄目だぞ?おんぶなら良いが。」
「良いと駄目の境界線がわかんねぇ。」
え、だっておんぶだと…あの…む、むね背中に当たるよな…?え、いや、それならまだお姫様抱っこの方が良いんじゃ…?(純粋な玄弥君の困惑)
玄弥が頭を抱えた瞬間、チャイムが鳴った。
チャイムが鳴ってもクラスに戻らなかった炭治郎は不死川先生に、凄い形相で自分のクラスへと連れ戻された。
しかし炭治郎は笑顔だった。
「Aから可愛いお願い事された」と頬が緩んでいたから。
*それを見た不死川先生、怒りが頂点に達した!
その後何があったかは皆様のご想像にお任せする。
.
「炭治郎スマブラかなぁ。わーい。」
「…お前性格悪いな。」
1113人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
孤 - 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時