幼女趣味と天使と ページ3
「…凪君。判っているね?」
『…はい』
森さんは鋭い目で私を見る。私は神妙な顔付きで頷いた。
「絶対に失敗は許されない。何が何でも、この任務を成功させるんだ」
『はっ』
私は一礼し、隣の部屋へ行く。そしてそこに居た幼女に声を掛ける。
『エリスちゃん…』
「なぁに?」
『私と、お出掛けしませんか?』
さぁ。うんと云え。うんと云ってくれ。
エリスちゃんはうーん…と少し悩んだ後、満面の笑みで答えた。
「凪と一緒なら行ってあげてもいいわよ!」
『イェェエエス!!!!!』
「成功したかね凪君!」
は?という顔をするエリスちゃん。
ガッツポーズをする私。
ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべる森さん。
.
そもそも。何故こんな事になっているか。
事の発端は、首領の我儘だ。エリスちゃんと一緒にお出掛けしたいという。
だがエリスちゃんは勿論断る。そこで担ぎ上げられたのが、この私。
「頼むからエリスちゃんに出掛けると云わせて!」という
…え?エリスちゃんは異能なんだから、そういう風に設定すればいいだろ、って?
首領に云え。私に聞くな。
と云う事で。
現在、ショッピングモールに来ております!
エリスちゃんは厭がってたものの、今な目を輝かせている。それだけで癒される私と森さん。
ちなみに森さんは白衣だ。
白衣の中年男性、金髪の幼女、私服の女。
なんかカオスな気がしないでも無いが、まぁ放っておこう。
『首領、先ずは何処へ?』
「洋服屋さんだ」
『了解です』
既にリサーチ済みだ。歩き出そうとすると、森さんに引っ張られた。
「それと、此処では首領は止めてくれ。後敬語も」
『い、や、流石に敬語は無理ですよ!』
そう云うと、森さんは少し残念そうな顔をする。
「そうかい……じゃあせめて、森さんにしてくれ給え」
『あ……、はい!』
脳内では元々森さんだったしな。
『では、エリスちゃん、行きましょう!』
「ええ!」
「お、置いてかないでくれ給え…」
到着。
「凪が選んでくれた物なら、着てあげてもいいわ!」
「……」
うわあ、これは非常に不味い事態だ。森さんかの視線が凄い。
これは、私が如何にして首領好みの服を選べるかに懸かっているな。
『…これなんか如何です?エリスちゃん?』
「ふぅん。ま、着てあげるわ!」
チラリと森さんに視線を送ると、グッドの合図が立っていた。よし。
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白夜の世界 - 2次元大好き野郎さん» コメントありがとう御座いますッ!最高でしたか!よかった!何かちょっとリクと違うかなって思ってたんですけど……嬉しいです! (2019年7月7日 20時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
2次元大好き野郎 - コメント遅れてしまってすいません!まじ最高です! (2019年7月7日 10時) (レス) id: 6de8be71fd (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - オンさん» 応援ありがとう御座います……!更新頑張ります!遅いけど!出来るだけ!遅いけど! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - 白夜の世界さん» はい!大丈夫です! (2019年7月6日 21時) (レス) id: b4cdd55349 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - わたあめさん» は、はい!難しそうですが、頑張ります!太宰さんと太宰さん(黒の時代)逢わせちゃってもいいですか? (2019年7月6日 21時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2019年4月7日 16時