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side you
あれから沈黙に耐えきれなくて俺は寝室まで志麻さんの支持に従い運びベッドに寝かせた。
志麻さんはベッドに寝転がると先程の真剣な視線が嘘のようにすぐ寝てしまったのだ。
やっぱりお酒に弱いのかもしれない
そして俺は、もう一度先程の言葉を思い返す。
「誰も選ばないで」
俺は、そんな事をして許されるのだろうか。
志麻さんのメンバーを、誰も深く傷付けないために浅い傷を3人それぞれに残していけと。
…そんな事、していいわけが無い
昔の同級生、
会社の可愛い後輩、
面白い友達
緑と、黄色と、赤が俺の中をグルグルと回っていき、結論は出ない。
そもそも俺は彼らを恋愛対象にできるか。
…少し考えて出た答えは、肯定だった。
___________
坂田くんが待ってるはずのリビングに向かう。
寝息は聞こえないが何かしているような音も聞こえない…
電気もいつの間にか消えてる…
リビングの電気を壁伝いに探していると
「…Aさん」
『さ、かたくん…?』
後ろから人の体温を感じる
何かと思えば坂田くんに抱き締められていた。
「寒いから、あっためてください」
『…布団とりに行こうか。』
「お兄さんがええねん〜…」
そのだだっこのような様子が可愛くってつい頭を撫でる。
「わ、」
『いい子だから、ね。
せめてタオルケット取りに行こ。その後は添い寝でもハグても何でもして温めてあげるよ』
冬の空気は冷たい事を、言い訳にした
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式綴(プロフ) - みつばさん» わ!嬉しいお言葉ありがとうございます! (2021年5月11日 20時) (レス) id: 963da7cf61 (このIDを非表示/違反報告)
みつば - コメント失礼します。すごく面白い作品ですね!ゆるふわ感が、もうすごいです。←語彙力 更新待ってますね! (2020年12月8日 23時) (レス) id: 3affe33d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:式繼 | 作成日時:2020年12月3日 7時