大切な事なので2回目言いました ページ34
みんなが集まっているところにケーキが置いてあるので、そこへ行く
騒がしいけど、それがとても心地いい
もっとここに居たかったな、なんて残りもののケーキをほおばりながら思う
すると突然
「もう最後なことですし、めいさんと裕也さん何か歌っては頂けませんか！」
は...
何言い出すんだ沢村ァ！！！
みんなの視線が一斉にこっちへ向く
そして少しの沈黙のあと
「いいねそれー」「やろうぜ！」
などという賛成の声が聞こえて拍手まで起こった
勘弁してよ...
けど裕也は意外とノリノリで「一緒に歌うぞ！」とか言ってきた
もうしょうがない...歌うか...
仕方なく頷くと裕也はこれでもかというくらい明るい笑顔を見せた
ここからは裕也が仕切っていくことに。
「えーっと、俺達に歌をリクエストしてくれればなんでも歌うんで適当に言ってー」
まぁそれはいつも通り。
このノリに慣れていないメンツはキョトンとしているが、沢村はわかりやすいほどに嬉しそうだ
これ沢村しかリクエストしないパターンじゃないの...？
そんなのみんなでする意味無いじゃん！
沢村のお楽しみ会になっちゃう！そんなの嫌だ！
「はいはーい！この沢村栄純、リクエストさせていただきます！！」
「はいどーぞ！！！」
なんでそんなノリノリなんだ、裕也
何？お酒でも飲んだ？(いけません)
「あの！俺らに何か応援ソングでも歌っていただきたいのですが！」
『アバウトすぎるだろ！！！』
馬鹿じゃないの！？
曲名言わないって、どんだけ馬鹿なんだこいつは！(2回目)
呆れ返っている私をよそに裕也はその沢村の発言を聞いて早速ネットで調べ始めた
変なのこないといいけど...
「よし！これだ！」
そう言って裕也が流し始めた曲
それはさっきまでおちゃらけていた裕也が選んだとは思えない
代表的な応援ソングだった
真剣に選んだんだなと思うと、自然に口角が上がる
みんなも笑顔になっている
この調子で。このまま...
「それじゃあ歌います。俺とこいつで────」
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作者名：かぐや | 作成日時：2017年9月22日 17時
