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集中できねぇ 御幸side ページ21
御幸side
これ本当にダメなやつだ
あれからというもの全く体育に集中出来ず、クラスメイトの打った球が足に当たってしまった
幸い、弱い当たりだったから大怪我にはならなかったが
部活は出ちゃダメよ、と保健室の先生に念を押されまくった
くっそ...部活に出れねぇのは結構痛いぞ
グラウンドの隅っこでぽつんと部活を見ている自分が想像出来てそれだけで気が滅入った
まぁでもこのまま出ても集中出来なさそうだったし、ちょうどいいかもな
ボケっとしている間に部活は終わり、みんな寮に帰り始めていた
もう終わったのか...はやくね
「御幸ー」
「ん、あぁ倉持か」
「お前相当ボケっとしてたな！一目見て分かったぜ！」
「そうなんだよなー。集中しないといけねぇのに」
「......いつまでもダラダラ悩んでねーで解決しろよ」
そう言って倉持は寮へ走って行った
あいつはなんとなく分かってんだろうな
なんだかんだ察しの良い奴だから
『まだ、頑張ってもいいのか...？』
誰に向けられたか分からない言葉はスっと空気に溶けていった
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作者名：かぐや | 作成日時：2017年9月22日 17時
