敦芥『甘えん坊』 ページ4
◆
なんとなく甘えたい芥川さんと優しく話を聞く敦くん。
♀♂
電話先で報告を終える。そのまま向かうは自宅ではなく、人虎の家…。
【甘えん坊】
「…人虎」
鍵が掛かっていたので適当にピッキング作業を行う。ここの鍵穴は単純だからか、すぐに開けれる。
「…人虎」
再び名前を呼んだ。奥の居間の電気が着いているから、いないということはないのだが…。
「…敦」
まさかと思って名前を呼べば「あれ？芥川？」とひょっこり顔を出した。面倒くさい奴だ。
「どしたの？あっ、仕事帰りだろ」
鉄臭い。そう言われて、そういえば昔も彼の人に同じような事を言われたのを覚えている。
でも今彼の人はこいつの上司で。
そう思うとなんだかとても心がからっぽになって、どうしようもない気持ちになる。虚しいのだ。
「…芥川？」
ふらふらと歩いていき、敦の肩に顎を乗せる。身長が変わらないからか、とても調度良い。
すると敦は僕の黒外套をするりと脱がした。いつもだったらじたばたと抵抗するが、今日はする気分になれなかった。
「…敦」
「名前呼んで何が楽しいんだよ、全く…」
そう言われてあやすように頭を撫でられる。ほら、鉄臭い原因は外套の方だ、なんて言いながら優しい手つきで撫でてくる。
若し、若し…この優しい手が、僕を突き放す時が来たら。
僕を罵って背を向けてしまう時が来たら。
「ああもう…今日のお前、甘えたいの？」
図星かもしれない。いや、図星だ。
図星をつかれて僕は思わず不貞腐れてしまった。別に貴様のことなんて如何でもいい、といつも言っている癖に敦がいなくなったら…といつもいつも不安になる。
「敦は、僕を捨てるか」
「は？なんだよいきなり」
「僕に飽きたら」
「無いな」
即答されて少し安堵を覚える。うわべだけの言葉でも、今の僕には勿体ない言葉だった。
♀♂♀♂
好きなキャラクターは全力で陥れて悲しませて甘えん坊にさせて泣き虫にさせて病ませます((
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どろっぷ - 本当に好きです！！！最高すぎます！！！ (2021年10月9日 18時) (
レス) @page28 id: 33730d6852 (このIDを非表示/違反報告)
雪音永遠 - 最高です。いつも影ながら応援してます！頑張ってください！（なんか上から目線ですみません） (2019年5月13日 19時) (レス) id: 0221d79259 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - シャルさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉です…頑張ります！ (2017年4月22日 1時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 最高すぎて辛いです。はい。もうやばい)^o^( (2017年4月8日 15時) (レス) id: a82ccaf05f (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 藤見日和さん» ありがとうございます！！続編でもよろしくお願いします！！ (2017年3月26日 23時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかゞわとまと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時：2017年2月21日 22時
