【探偵チームKZ事件ノート】孤独な探偵は知っている

調査報告 ページ39

若「じゃ、やる気の感じるAから。」


あ、やる気感じる？


ま、いっか


「とりあえず、警視庁まで行ってきた。」


そういうと、若武以外の全員が驚いたような顔をした


彩「警視庁ってあのすごいところだよね。」


上「お前、すげっ。」


小「Aってそんなところにコネがあるんだ。」


黒「俺、警視庁にコネはあるけど、同学年でコネ持ってる他のヤツは見たことないよ。」


美「Aってやっぱりすごい。」


七「お前、本当に中一かよ。」


はいはい、落ち着いて


「情報を出してくれた人のことはいえない。約束した。」


ここからだね、本番は


「警察の持っている情報では、深夜に男二人組みが侵入して宝石を奪って行ったらしい。で、一人は日本人。もう一人は調査中とのこと。警察は日本人のほうが特定出来そうって言ってた。」


ちょっと区切ると、みんなが一斉に言った。


「「「「「「「それは、だれっ！！」」」」」」」


気になるよねｗ


「有名政治家の、杉田智典氏だよ。」


若「あー、あの人か。」


上「俺、あんまりいいイメージ持ってない。」


小「なんかちょっとしたトラブルが多いよね、あの人。」


美「なにか裏があるんじゃないかって思ってたよ。」


七「政治？ なんとなくしか分かんねーんだけど。」


彩「えっとね、政治っていうのは選出された人たちが国を統治して、民衆をまとめること。七鬼君、分かった？」


七「ふーん。」


え、七鬼って、何者なの？


世の中のことがまったく分かってないっぽいんだけど


ってか、黒木、何か言おうよ


黒木はスマホで何かを検索していた


ちょっとして、黒木がスマホから顔を上げた


黒「俺、今杉田氏のことを調べてたんだ。あの人、元陸軍だね。ＭＡＳＱＵＥ ＲＯＵＧＥに入っててもおかしくないよ。」


「チッ、今から言おうとしたのに。」


いいところ、取られた


残念


黒「まだある。あの人、裏で何かやってるんじゃないかって噂されてるよ。賄賂とかね。あと、犯罪にも関わってるんじゃないかとも言われてる。噂だから、はっきりとは分からないけど。」


黒木はこの一瞬でそこまで調べたのか


こいつ、本当に中一かよ


絶対違うぞ


背も、顔立ちも、性格も、大人に見える


なんかウゼェ


ま、いいか


「今黒木が言ってくれたところがわたしの調べてきたものの全部。」


若「ありがとう。じゃ、俺らだな。」


若武たちの顔は輝いていた


きっといい情報があったんだ

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