【探偵チームKZ事件ノート】孤独な探偵は知っている

七鬼調査員の報告　ｂｙ彩 ページ38

確か忍はネットで情報収集じゃなかったけ？


宝石盗難事件のほうの


でも、なんでその忍がAちゃんの情報を持ってるんだろう


七「俺らは本当は宝石盗難面を調査する予定だった。でも、ちょっとAが気になって調べることにしたんだ。」


へぇ、Aちゃんの傷を癒してあげたいって思ってくれたんだ


忍、やさしいな


七「で、ネット検索したわけ。あ、上杉はちゃんと宝石面を調べたから安心しろ。」


そうなの


でも上杉君はちょっとまいったような顔をした


上「こっちは特にいい情報は出なかった。一番いい情報が書いてあるサイトって言ったら、黒木のやつだったんだよ。」


あ、Aちゃんが見たと思われる、例のやつね


黒「それはどうも。」


黒木君はちょっと会釈をした


一つ一つの動作がカッコいいよね、黒木君は


七「情報収集の結果、Aの血縁関係が気になったんだ。」


血縁関係？


七「両親、それに兄弟が亡くなってる。」


えっ！


七「それも同時期だ。っていうか、同じ日。」


ってことは、事故か殺人だよね


怖いな


七「家族は、父、母、兄、姉、Aの5人。4人が亡くなった日、Aは何かの発表会だったらしくて、一緒じゃなかったそうだ。」


ほうほう


七「俺はこれが傷じゃないかって思ってる。そう考えたら、さっき黒木が言ってくれたことや立花が言ったことと辻褄が合うはずだ。」


そうだね


つまり、Aちゃんは両親と兄弟が亡くなって、孤独になったんだ


で、探偵を始めた


探偵でインタビューを受けたとき、両親は要らない、独りで良いといった


でも、それは見栄だったのかもしれない


忍が続ける


七「俺、上杉が帰ったあともっかい調べたんだ。で、探偵を始めた時期と、ﾀﾋ因を突き止めた。」


すごいっ！


七「探偵を始めたのは小学1年生のころだ。」


うっそ・・・


小学1年生って、奈子より小さいじゃん


そんなので探偵してたんだ


なんか尊敬しそう・・・


七「家族のﾀﾋ因は包丁を刺されたときのショックﾀﾋ。ようするに殺人だ。」


ヒッ！


殺人だったんだ・・・


七「俺の考えはこうだ。家族を殺されたAは復讐をしたいと思っていた。そんで探偵になって捕まえようとしたんだろう。まだ捕まってないらしいから、その犯人。」


そうなんだ


七「で、今に至るって感じだと思う。どう？」


完璧だと思う！


七鬼調査員に敬意を払います！

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