【探偵チームKZ事件ノート】孤独な探偵は知っている

ネット情報　ｂｙ上杉 ページ29

〜上杉ｓｉｄｅ〜


俺は今七鬼の家にいる


ネットで情報を集めることになったから、七鬼の家のネットを使った方がいいと思ったわけ


七鬼のこのハイテクな家なら、俺のノートパソコンよりたくさん、かつ正確な情報が入るからな


小塚は亀が産卵しそうだ、とかでいない


七「さて、どこから攻める？」


七鬼に聞かれ、俺は少し考え込む


上「とりあえず事件を把握。それから次を考えようぜ。」


七「オッケ。」


七鬼は即パソコンに手を伸ばし、すばやくキーを打った


俺もまぁまぁの速さでタイピングはできる


七鬼ぐらい速くなりてえな


そんなことを思っていたら、もう準備ができていた


七「上杉、こっち来て。」


七鬼に言われたとおりのところに座る


七「俺、Aのことがちょっと気になってる。俺とは別々に探そう。上杉は盗難事件面、俺はA面。」


上「オッケイ。」


それからどれくらい画面を見ただろうか


もう夜遅くになっていた


七「上杉、なんかいい情報入った？」


上「やっぱ、ネットじゃうまくいかないな。A面ではどうよ。」


七「まあまあ。」


上「なんだよ、その曖昧な返事は。」


七「なんていうか、中学一年生にしてはおかしいんだよな。血縁関係とかがさ。」


はあ？


どういうことだよ


上「血縁関係？ 早く言え。焦らすんじゃねえよ。」


七「家族がいないんだよ。Aは両親も兄弟もいない。中一にしてはおかしいだろ。なんだろ、何があったんだろう。」


確かにおかしいな


中一で両親がいないんだろ


兄弟も


全員病ﾀﾋとかじゃなさそうだな


上「両親や兄弟は亡くなってるのか？」


七鬼はうなずく


七「Aが小学一年生のときに亡くなってるみたいだぜ。」


俺はすばやく突っ込む


上「両親や兄弟は同時期に亡くなってるんだな。」


七「ああ、そうみたいだ。でもﾀﾋ因はわかんない。ネットじゃさすがにそこまでは出てないな。」


上「どういうことだろうな。」


七「でもこの両親や兄弟が亡くなったことがAの傷なのかもしれないぜ。」


なるほど


上「これはいい情報が入ったな。宝石盗難事件のほうは何も入らなかったけど。」


七「A面のことを報告しようぜ。若武がなんかいいことを考えてくれるだろうからさ。」


上「A面は黒木と立花チームに期待しようぜ。」


七「宝石盗難事件のほうは美門と若武に期待だな。」


いい情報が出ることを願うぜ、お前ら

聞き込み　ｂｙ若武→←フランスの新聞　ｂｙ彩

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す