【黒バス】1番はオレのものっ！Part2【赤司征十郎】

８４開演！ ページ34

「うはぁー、き、緊張する……」

私はふぅーと息を吐く


「大丈夫よ！Aっちなら絶対できるよ！目指すは優勝よー！」

隣に立つ本田ちゃんがガッツポーズで吠えていた



「赤司様、準備万端でーす」

舞台袖の小さな楽屋からでてきた赤司は、おぼっちゃまである本人には似つかわしくないボロボロのスカートを身にまとっていた


「可愛い……」

出てくる言葉はみんな同じ

ウィッグをかぶった赤司は女の子そのもの


「わ、私より可愛いんじゃない？」


「舞台の準備が出来たわ！優勝目指して頑張るよ！」


本田ちゃんの一言でみんなが真剣になる


『では、一年四組でシンデレラです』


アナウンスがなって、何人かが舞台に飛び出していく


スポットライトが当たり、ストーリーが始まる



赤司の女装に、会場中のみんながざわつく

演技力も申し分なく、昨日のやる気のなさはどこへやら


他の女の子の意地悪っぷりもとってもいい

むしろ、リアルなくらい


魔女の役は女装した男子

こちらは、赤司の時とは違い笑いが起こる

「シンデレラ、あなたを舞踏会へ連れて行きましょう」

その言葉で舞台は暗くなり、赤司が舞台袖に入る

そしてまた舞台へと戻っていく


明るくなったと同時にまた観客から、わぁっと声がする

赤司はゴージャスなドレスをまとっていた

「早替え、上手にいったねぇ」

「そうね。でも、次はあなたの番よ」

「わかってますって！」

本田ちゃんにピースをして出番を待つ




上手にいきますように……

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