【黒バス】1番はオレのものっ！Part2【赤司征十郎】

８０事件と変化 ページ30

「王様が呼んでるぞ、早く行けよ」


黛は小馬鹿にするように言う

私は言われるまでもなくそこを立ち退こうとするが


「あ」

一言声が出る




………やっちまった、足をひねった


足に力が出ないけど、黛の肩を思い切り押してなんとか立ち上がる



そして、赤司同様に無言で屋上を出た


「はーあ、リフレッシュするために屋上行ったのに、なんか逆に疲れちゃった」


私はゆっくり階段を下りていく


足首に伝わる痛み


平気かな…本田ちゃんに怒られないかな……


教室に戻ると、少しご立腹な本田ちゃん


「遅い！練習を再開するよ！文化祭は明後日に迫ってるんだよ」


頑張らなきゃね、と本田ちゃんは満面の笑みで笑った



そして、本田ちゃんの声で練習がスタートする



けども、私の足の調子は良くない

動作一つ一つに無駄が出来てしまう


「Aっち、平気？でも、ガンガンいくよ、」

本田ちゃんは言葉の通り容赦なく私を動かす


そして、赤司にも変化


目は死んだ魚のようにぼーっとしている

セリフにもなかなか感情がこもらない


「ちょっとちょっと！本番前なのにどうしたの？気が抜けた？許さないわよ！」


本田ちゃんがどんなに怒鳴っても、前みたいにムキになる赤司はいない


一生懸命、取り組もうとする赤司もいない

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