バスケとケンカと、はじまる恋と。【青峰大輝】

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背中にまわる力強い腕、









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目の前にある胸板、









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ふわっと香る青峰さんの香り









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え、え、待って、え＿＿＿＿＿＿＿＿









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流石に「放せやガングロ！」とは言えず、私は流れのまま大人しくしている









が、一向に放す気配がない









黄瀬さんとナンパ集団は未だに話し合いをしててこっちには気づいていない









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何故かバクバクする私の心臓









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え？え？なんで？









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どうしたんだ私！？









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……だ、めだ、なんか、

耐えられない









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「…あ、の」


「…！」


声を掛けるとものすごい速さで私を放す青峰さん。
わぁ！凄いね！ギネスブック載れるよ！！


「…わ、りぃ……」


「……い、いえ…」









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…………………………何この空気！！！なんで！？









すると話し合いが進展せず痺れを切らしたのか黄瀬さんが「まあオレらそういうことなんで！！」とこの異様な雰囲気をぶち破ってくれた。ナイス。






そして黄瀬さんは未だ固まったままの青峰さんと、私の背中をグイグイと押しながら来た道を戻ろうとする。

わ、ちょ、そんな押すなって！！！






てか青峰さん手引っ張らないで！！









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と、ヒソヒソと作戦会議をしているナンパ集団を目の端に捉える






私の耳には「どうする？」「でもモデルだろ？」なんて言葉が入ってくる









その時、


「モデルだろーが関係ねーよ」


という声が私の耳を貫いた









そして、そんな言葉を吐いた男が1人こちらに向かって全力疾走してくる。黄瀬さんは気づいていない。

危ない！！！









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咄嗟に黄瀬さんの手を引いた

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