21 絶望へと落とされる ページ24
桃井side
先生が怒り出すちょっと前の話。
バスケで相沢さんと組んだ私は、2人で練習をしていた。
相沢さんは、やっぱり運動神経がよくって、
ゴールもいっぱい決めていた。
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誰かが言った。
「ねぇねぇ!愛ちゃんって、もしかして昔バスケやってた?」
「うん!よく分かったね!」
「あ!やっぱり!!え、あのさー、
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もしかして…愛ちゃんって、
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『青い閃光』だったりする?」
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青い閃光
私たちが小学校の時、活躍していたバスケ選手。
青峰くんも青い閃光の試合は楽しそうに見ていた。
某漫画に登場する黄色い閃光をもじって付けられたその通り名のとおり、青い閃光は目にも止まらぬ速さでゴールを決めていた。
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青い閃光…相沢さんが…?
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「あー………うん、ばれちゃったかー…」
「えー!?やっぱり!?だって上手だもんねー!」
「青い閃光ってやっぱり女の子だったんだねー!」とか、周りのみんなはその話で持ちきりで、
…嘘、ほんとに、あの、青い閃光なの…?
ギャラリーはきゃあきゃあとはしゃぎながら戻っていってしまった。
今、近くには誰もいない。
「…相沢さん、青い閃光だったんだね!」
「うん!…あなたは?」
「…え?」
突然、張り詰めた空気にびっくりする。
「あなたは私に聞きたいことあるんじゃないの?」
「…え?…あ、」
でも、雰囲気が変わったことより、
目つきが変わったことより、
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バレていたことに驚いた。
「言っちゃいなよ、楽になるよ?」
「…あの、さ、」
「うん?」
「…相沢さんって小さい時事故にあった私のこと助けてくれたことある…?」
き、聞いてしまった…
すると相沢さんは一瞬びっくりした後、何かを呟いた。
聞き取れなかった。
「え?な、なに?」
「…え?…あ、いやいや!…うーん……」
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その後相沢さんが発した言葉は、
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「…そんなことも、あったっけ?」
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私を絶望させるのには十分すぎて。
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「…青峰くん絡みじゃないのかーつまんない」
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AYATa212151(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年7月28日 13時) (レス) id: 60a99baea0 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - お願いします。更新停止しないで下さい。続きが気になって夜も眠れません。(とか言いつつ爆睡してます←)どうか早く続きをぉぉ<(__)>オネガイシマス (2016年7月21日 21時) (レス) id: 106f25dc6e (このIDを非表示/違反報告)
美麗(プロフ) - 更新頑張って下さい!めっちゃ面白いです ただオリキャラが多すぎて何が何だかわからなくなっちゃいました(笑) (2016年7月11日 6時) (レス) id: 685133b627 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ96%(プロフ) - りいあさん» ありがとうございます!最近中々更新できず…申し訳ないです…頑張ります! (2016年5月6日 16時) (レス) id: 87e8a0fa56 (このIDを非表示/違反報告)
りいあ(プロフ) - ハマってしまいました!更新頑張ってください! (2016年4月18日 21時) (レス) id: b47f4aff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かまぼこ96% | 作成日時:2016年2月9日 7時