尊きモノ 「銀魂 神威」

28スパイ ページ30

神流「...」



以前にもあったような...


いや、この二人。




この前ぶつかってしまった...あの、



神流「体臭くさ男(お)ォォォォ！！」


団員Ａ「うっせぇぇぇ！！」

団員Ｂ「そしてそんな臭くねぇぇぇ！！」



お互い叫んだあと、沈黙が続く。



神流「...何」


二人は咳払いをした後、神流を睨みつけた。




団員Ａ「よぉ、久しぶりだなぁ」

団員Ｂ「そんな荷物持ってどこいくんだぁ？」



神流「あんたたちには関係ない」


団員Ａ「...なら」




そういうと二人は神流の腕をつかんだ。

神流「なっ...！！」




団員Ｂ「一緒に来てもらおうか、...孤星に」


神流は目を見開いた。



なんでこいつらが弧星のことを...！？



団員Ａ「なんでって顔してるな。知らねぇのか？俺達はーー」



二人は顔に手を当て、ビリッと音を鳴らした。
そこにあった顔、それが...



団員Ａ「天人さ」

団員Ｂ「閣下の部下のな」



神流「......！？」



天人二人が神流の腕を離す。

団員Ａ「神流とやら、閣下からの命令が下ってんだ」

団員Ｂ「お前を連れてこい、とな。弧星にだ」



神流「ふざけるな。なんでそんなこと...
言いなりになってたまるか！！」


天人をよけて、さっさと行こうとした。

が、

また腕をつかまれてしまった。



天人Ａ「ククク...また同じ手に引っかかるとでも？


ーーー来い」



抵抗するが、

夜兎の力を封じられているため身動きが取れない。


神流「やめろ！！」



天人Ｂ「うるせぇ奴だ」


その瞬間、腹に強い衝撃が加わった。



天人Ａ「おいおい、女にそれはねぇぞ。ククク」

天人Ｂ「これで静かになるだろう」







意識がもうろうとする。


痛い...夜兎でありながら、情けない......






神流「だ...団ちょ......」

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