こちら、あんさんぶる保育所ですっ！

くらすけんがく(ふぃーねのばあい） ページ7

…………さて、

なんの因果か、Aちゃん含め、各ユニット一人を残して他が幼児化してしまった事件。

うちのユニット、『fine』では。

僕が先生になった。

あ「え、えいち先生。」

おや。噂に聞いていた有栖川ちゃんが来たようだね。

ふふ。転校生ちゃんも呼び方に馴れていないのがかわいらしい。

貴「あんず先生、ここは？」

あ「ふぃーねだよ。」

貴「ひーね？」

小さい子は本当に純粋で可愛らしいね。

この子……有栖川Aちゃんだって、幼児化する前は僕の事を敵意丸出しで見ていたのに。

今は一転。優しそうなお兄ちゃん。って目で見てる。

英「ふぃ、い、ね、だよ」

貴「ふぃいね？」

英「上手だね。つなげて、ふぃーね。だよ」

貴「ふぃーねっ！」

……決してそう言ういみではないけど本当に可愛らしい。

このまま僕に従順な妹として育てあげようかな。

そんな僕の思考を読み取ったのか、転校生ちゃんが青い顔で睨んできた。

決してそう言う意味ではないんだよ。

桃「このこだれ！！ぼくのせんせいだぞ！あっちいけ！」

弓「しんいりさんですよ。そんな口きいてはいけません」

英「いじわるするとうりは僕嫌いだな」

桃「えっ…！？」

すぐに涙目になっていく。とうとう桃李の目からは大粒の涙がこぼれ始めた。

桃「う、うぇ……」

弓「あ、わ、と、桃李く…！」

こうなるともう手がつけられない。

すぐに弓弦くんがどうしたら良いかわからず、つられて涙をこぼし始める。

この二人はまぁ大丈夫だろう。ほっといてもすぐ泣き止む。

……と、思った矢先。

貴「ふぇ……」

え。何で泣いてるのこの子は。

ついに声をあげて泣き出した三人に、僕と転校生ちゃんでどうしようかかんがえる。

渉「なにかありましたかっ！みなさん！☆」

わたる登場だね。そのまま有栖川ちゃんの顔に花を近づける

渉「どうぞっ！」

貴「ふぇ？」

泣きじゃくっていた有栖川ちゃんの両目からピタッと涙が止まる。

素直に花を受けとると、笑顔になった。

貴「ありがとう…」

一人が泣き止むと皆泣き止む。

渉「わたしのなまえはひびきわたるです！」

貴「ひびきわたりゅ？」

どうやら回りより少し年上の様な渉。

このクラスでは恐らく一番年上だろう。

お兄ちゃんのように有栖川ちゃんの頭を撫でる。

そのあと、有栖川ちゃんは転校生ちゃんと部屋を出ていった。

あ「どうだった？」

貴「わたりゅ！」

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