逃げても逃げても追う彼ら【あんスタ】 (ページ17)

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16.TRICKSTARは輝いてページ17

『て、ことだから。まぁ私のこと信用ならないと思うけど、ご理解よろしくお願いしまーす!』

一通り、大雑把に説明をして私は軽く頭を下げた。

遊「え、え、ちょっと頭下げないでください!」

明「そうだよ!セリエちゃん年上なんだから頭下げちゃダメだよー」

遊「ちょっと明星君、セリエちゃん年上だよ!タメ口はダメでしょ!」

明「えーなんでー」

なんて。そんな声が聞こえて頭をあげれば、遊木君と明星君が言い合いをしていて。

『えっと、あれ止めなくていいの?』

近くにいた氷鷹君に聞けば、いつもの事らしい。

何だ、このグタグタ感。

このチームがfineに勝ったのか…??

『あーと、私の事は別にタメ口でも構わないよ。何なら呼び捨てでもOKだし』

明「ヤッター!じゃあセリエだから、セリリンって呼ぶね!」

遊「明星君!?」

喜ぶ明星君にうろたえる遊木君。

そしてそれを苦笑いしながらみる衣更君に氷鷹君。

意外とバランスはとれてるのか…?

あ「ほら、皆!レッスン始めようよ!」

考え事をしていた私の耳に、あんずちゃんのそんな声が聞こえてきて。

騒いでいた彼らは一斉に準備をし始めた。

わぁお、あんずちゃんの独裁政権だ。

まさに鶴の一声と言うべきだろうか。

あ「セリエさん、よければ見てもらえますか?」

『いいけど…私、ダンスの指導とかできないよ?』

あ「大丈夫です。ただ、私以外の他の人の意見も取り入れたいんです」

そう言った彼女の瞳は真剣そのもので。

『わかった』

気づけばそんなことを言っていて。

私は彼らの歌とダンスを見つめていた。