浮気彼氏×束縛彼女【うらたぬき】 -完-

１. 浮気彼氏 ページ1

うらたぬきside

俺の彼女は本当おかしい。
そしてその彼女を好きになった俺もおかしいんだろう。

「今日は何するー？」

彼女の部屋。放課後はいつも此処。

うらた「何でもいいけど……」

「……最近素っ気ね、"うらたくん"」

コイツが俺の事を"うらたくん"と呼ぶ時は心配している時とか、悲しい時だけで。

いつもうらた呼びだからな。

うらた「そうか？普通だけど」

俺がこんな態度を取るのは……ある事が関係している。

それは浮気。

いつも夜の営みでコイツがおかしくなる時、暴走しかける時があってそれに疲れたのもある。

コイツを嫌ってる訳じゃない。


俺ばっかコイツの事を好きみたいで馬鹿馬鹿しいから。

って、俺は乙女か！！

「うらた、今日も縛っていい？」

うらた「痛くすんなよ」

いやいやいやいやいやいや俺はMじゃない。
でも俺の彼女は完璧なS人間。

学校では普通にほんわかした感じだけど二人になればこんな感じ。

所謂『束縛彼女』。


彼女を『束縛彼女』と言うのなら俺は


『浮気彼氏』…だな。


うらた「いっ……」

「締めるな、うらた…力抜け」

うらた「そ、は……いっひぁっ…」

「そうそうその調子だよ」



キスは周りから見たらとても刺激的だろう。
でもこれは俺とコイツの当たり前。


「んんぅ……ひ、ぅ……ンンッ…」




「アッ_____________________________ッ」




俺はこれにいつも溺れる。


朝起きれば身体が痛くて一番は腰ね。
彼女は呑気そうにおはよーと言う。

うらた「…腰痛い」

「だってうらたは受けでしょ？」


うらた「はぁ！？違うし！！」

「まぁまぁ、ほら朝御飯」


俺とコイツは同居している訳ではないけど、週２、３回は此処に来る。

コイツは一人暮らしだし、案外学校から近いし。


「あ…学校遅れる、行こーうらた」

うらた「んー」


スクバを持って家を出る。









付き合っている事は









俺とコイツだけの秘密。









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