落ち着く? ページ4
ライside
ライ「……はぁ…」
ボクは着替えながら溜息をつく。
ライ「…足りないなぁ…もっと、もっと…紅く染め上げたいけど…」
どうやったらバレずに人殺せるかなぁ。
返り血はナイフ使ってるから浴びちゃうし。投擲するにも切り裂く感覚が得られないからツマンナイんだよねー。
ライ「むぅ…どうしたものか…ま、いいや☆」
着替え終わって下のリビングに降りる。
裏沙「…次……なんだ…な」
沙樹「分から……遠く……来……かし…」
裏沙と沙樹の話し声。
階段の途中だしはっきりとは聞こえないけど…何の話だろ?
聞いても教えてくれなさそうだな…そんなことよりお腹すいた。
階段が終わり、リビングに入る。
何も聞いてない風を装わないとね。
ライ「ふい…ってパン冷めてる…まいっか」
沙奈華「温め直せばいいじゃない」
ライ「面倒」
そう言ってボクはパンに齧り付く。
んー、美味しい。
暫くしてから食べ終わり、シャワー浴びて、出かける準備。
沙彩「ん?どっか行くのか?」
ライ「ちょっとそこまで〜」
沙奈華「あんた全国指名手配されてんの分かってるよね」
ライ「当たり前じゃん。外に出ればそこら中ボクの顔写真が載ったポスターだよ?嫌んなるよまったく」
沙樹「何しに行くのかしら?」
ライ「…仕事☆…それじゃ、行ってきまぁす」
それだけ言い残して外に出る。
ポスターがうざったい。
ま、追いかけられても殺るだけだから何ら問題ないんだけどね。
ライ「…さぁって…まずは駅に行こうかな」
駅に着いて、電車に乗る。
フード被ってるから、行きの電車では捕まらない。
3駅目で降りると、駅から出て少し歩いたところにあまり知られてない里があるらしい。
そこにしよっと。
そうこうしてるうちに到着。
駅員さんに切符渡して里に向かう。
ライ「ん、と…確かこっちだったハズ…あ、アレだ」
里ハッケン。おぉ、観光客もいる…ラッキー☆
観光客に紛れて里に入り、フードを取る。
その途端騒めきが一瞬起き、静けさが訪れ、全員が目を見張る。
恐怖、軽蔑、驚き。
多種多様な視線。
あぁ、これだよね。
ライ「さぁ、皆さん……絶望に落ちる時間ですよ☆」
口が笑みの形に歪むのがわかる。
ナイフを出すと、群衆が逃げ惑う。
喧騒はやがて…絶望に。
笑いが込み上げる。堪えられない…!
ライ「あは、あはははははっ‼‼」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ