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君のオペラにフィナーレを ページ20
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「おれ、おまえに聞いてもらうために曲を書いたんだっ！」
「また？ 今度はどんな曲なの？」
「えっと、Aへのラブソング！」
あの日以来、レオくんはちゃんと学校に来てくれるようになった
そして前より曲を書き、真っ先に私に見せに来るようになった
笑顔も増えたし、元気になった気がする
悩み事があったらまず一番にお互いで相談しあうようになったし、
あんまり隠し事もしなくなった
今はとっても仲良くもなった
結果から言えば、レオくんのオペラは無事にフィナーレを迎え、完結してくれた
その事実に安堵しつつ、再度このようなことが起こりうることは否定できないため、
正直今もそのことにおびえている
次同じことがあっても、彼を助けられる自信がないから
そうならないよう、今工夫して日々を乗り越えている
レオくんも、きっと同じはず
私はそっとレオくんの手をとって、にっこりと微笑んだ
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作者名：アメトリン | 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月28日 15時
