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「「あ」」
ホームルームでくじを引いて、さっそく席替え。
一番後ろの窓際から2番目。
なかなかいい席。
「えっと…特等席だね高峯くん!」
「ああ…まあ」
窓際の一番後ろは高峯くん。つまり隣だ。
まだ慣れてないからか緊張する。それかイケメンだからかな。
できれば仲良くなりたいけど…拒否られそう。
不安なまま1限目が始まった。
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「じゃー資料集開いて、42ページ」
社会の授業。必死に着いていきながら、さらに焦った。
____________え"、資料集?
そんなの持ってない、でも貰った教科書は全部持ってきたはずだし…。
「あ、そうだった。佐藤はまだ買ってないんだったな…
高峯、見せてやってくれ」
「…ウス」
「え、あ、りがとうございます」
慌てて机を高峯くんの机とくっつける。
どうしよう、ウザがられてないかな、絶対めんどくさいって思われてる…ごめんね高峯くん。
あまり落ち着けないまま授業が再開。
資料集を見ようと目線を下げると。
「…高峯くんこれ、にゃまご?」
高峯くんの消しゴムにマイナーめのキャラクターが。
にゃまご。猫と卵が合体したキャラクター。
微妙なかわいさがくせになる。
意外だなあ、妹とかいるのかな?
それともなんかの付録的な?
「え…知ってるの?」
「高峯くんこそ
私けっこう好きなんだあ」
「えっ、えっ、えっ…」
なんともまあ、喜びに満ちた声。
背の高い高峯くんを見上げると。
「俺、も、すき…うれし…」
ずっぎゅん。
はっちゃめちゃに可愛いお顔してはる。
「絵もかけちゃうよっ」
自分のノートににゃまごの絵を描いた。
ゆるいフォルムだから描きやすい。
「うわ、わ、わあ…!かわいぃ…」
目をキラキラさせて、ほっぺを少し赤くして。
鉄虎くんとはまた違うかわいさ。
あでも母性えぐられるのは一緒かも。
「ねえ、俺のノートにも描いて」
「ふふ、いいよ」
高峯くんの机に身を少し乗り出してノートににゃまごを描く。
興味津々な高峯くんの綺麗なお顔はすぐ隣にあって少しドキドキした。いやあ…やっぱイケメンだねえ…。
「うわぁぁあ…ありがとう…!」
うさ耳が見えた。なんて可愛いんだろう。
「どういたしまして」
いきなり仲良くなれた気がする。
まさかにゃまごのおかげとは。にゃまごに感謝。
これから1ヶ月、隣が高峯くんかあ。
よかったあ!
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さかな(二代目)(プロフ) - 作品読ませてもらいました!!首を長くして待ってますね! (2023年3月30日 16時) (レス) @page40 id: 9e11fcf3bc (このIDを非表示/違反報告)
なな - 衣更くん超好きです!!!それに加えて梶さんボイス、、、、この作品に感謝です!!コメント失礼しました! (2019年12月2日 11時) (レス) id: 1759c02e87 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 舞華さん» わかります…ちょうかっこいいっすよね…だからこそ我らはこのステキな小説を見ているのですよ… (2019年10月4日 19時) (レス) id: 42841d36f6 (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - 真緒くんむっちゃかっこいいですよね!すっごい共感します! (2019年8月26日 16時) (レス) id: 536eb77c6b (このIDを非表示/違反報告)
ひぃさん(プロフ) - みかん星人さん» んんん分かります分かります...こんなに衣更真緒で共感できた方初めてです嬉しいです!!!! (2019年8月17日 9時) (レス) id: 94c95b6fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃさん | 作成日時:2019年7月21日 0時