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好きになった日以来、時々目が合うようになった気がする。元々私が一方的に視線を送っていたのが、気づけば一方的ではなくなるのだ。いやたまたまかもしれないけども!!!!
部活中、男子バスケ部が休憩してるとき、準備をしてるとき、片付けているとき。
目が合った瞬間、思わず毎回逸らしてしまう。
さすが先輩、プレイ中はしっかり集中してる。
…ので、プレイ中はガン見させていただいています。
そう、思っていたのだけれど。
「あああシュートした、かっこい、やば、ふうちゃ」
「はいはいはい見た見た」
衣更先輩がシュートを決めた。腹チラはオプション。
うちの学校の男子バスケ部は人数がそこそこ多く、紅白戦をよくしている。
先輩は同じチームの人と笑顔でハイタッチ。
ひゃあ、キラッキラしてる。
その笑顔に見とれていると、先輩がこちらを見た、気がする。
そしてふわ、と微笑んだ。
「………え、今Aに向けて笑ったよね」
「…へ、」
「いや絶対あんたに笑ったって」
「え、……え?……え、…??」
___________また、落ちた。これで何回目だろう。
ずるすぎませんか衣更先輩。
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それからというもの、目が合うのはよくあることになった。
多分気のせいじゃない、はず。
でもただ目が合うだけで、しかも部活の時だけ。
そして月日は経ち、先輩は引退した。受験生。
たまに昼休みとかで見かけるくらいになってしまった。
元々薄かったつながりも、途切れてしまったような感じ。
こうして、先輩と話す機会はゼロのまま。
あっという間に先輩の卒業式だった。
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さかな(二代目)(プロフ) - 作品読ませてもらいました!!首を長くして待ってますね! (2023年3月30日 16時) (レス) @page40 id: 9e11fcf3bc (このIDを非表示/違反報告)
なな - 衣更くん超好きです!!!それに加えて梶さんボイス、、、、この作品に感謝です!!コメント失礼しました! (2019年12月2日 11時) (レス) id: 1759c02e87 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 舞華さん» わかります…ちょうかっこいいっすよね…だからこそ我らはこのステキな小説を見ているのですよ… (2019年10月4日 19時) (レス) id: 42841d36f6 (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - 真緒くんむっちゃかっこいいですよね!すっごい共感します! (2019年8月26日 16時) (レス) id: 536eb77c6b (このIDを非表示/違反報告)
ひぃさん(プロフ) - みかん星人さん» んんん分かります分かります...こんなに衣更真緒で共感できた方初めてです嬉しいです!!!! (2019年8月17日 9時) (レス) id: 94c95b6fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃさん | 作成日時:2019年7月21日 0時