【衣更真緒】告白失敗。【あんスタ】

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________今、私は何を

サーっと血の気が引いていくのが分かった。



「あ、あの、あ、あああすみませんごめんなさい」



おかげで止まった涙。止まったのは嬉しいけど今はそれどころじゃない。

さすがにこれは先輩にもそろそろ引かれる。絶対引かれる。引かれた。



恐る恐る先輩を見上げた。




「…？先輩？」




固まっている衣更先輩。


__________ああ、終わった。引かれた。



そう悟った瞬間。




「…じゃあ、ちょっとだけ
聞いてもらってもよろしいでしょうか」



よいしょ、と小さく言って椅子に座る先輩。



「……へ、」


「となり」



先輩はぽんぽんと隣の椅子を叩いた。

…え、そこに、来い、ということですか



「早く、先生来ちゃうだろ」


「うえお、あ、はい」


「うえお(笑)」



慌てて先輩の隣へ座りにいく。

わあ…どうしよう、近い…



「んー…何聞いてもらおう」



だめだ、隣横向けない、むり、近い、うわあ



「なんでもどうぞです」



下を向いたままスカートを握りしめて、必死に発声。


__________私 、衣更先輩のお悩み聞けちゃう、のか…





そう思ったとき


先輩が言ったのは




なんだかずしんと来る言葉だった。






「もっと…器用になりたい、し
もっと要領良くなりたい」




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