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部活終了後、俺は1人部室にいた。話の内容によって俺は部活後の部室を選んだのだ。
この時間帯はここには人がいない。強豪であるだけあってみんな残って練習していく奴らが大半を占めている。そうでない奴らはさっさと着替えて帰っていくため、終了して20分くらいすれば人はいなくなる。それゆえだ。
ヤツは時間通りにやってきた。
「ちゃんときましたよ〜、岩泉先輩ぃ〜。で、話ってなんですか??」
そう言った坂田は何も知らない風な顔をする。
「単刀直入に聞くが、最近俺にしょうもないことををして行くヤツはお前か。」
「え、なんのことですか?」
と、いうが顔が若干笑っている。
「証拠、いや、証言があると言ったら?」
「誰のですかぁ??」
「玻璃から聞いた。お前が俺の下駄箱で何かしてたとか、俺の事を探り入れてたらしいな。」
「ええっ!!玻璃先輩が言ってたんですかぁ!……それは…先輩が言ってるなら仕方がないですねー。そうですよ私ですよ。」
「なんでそんなことすんだ?あ?」
「やだ、先輩怖いですよ〜。笑 でももう心配はいりませんよ、今日から私が何かすることはないと思いますから。」
そういうと、坂田はポケットからカッターを取り出した。カチカチカチッと音がして刃が露わになる。そのままそれをゆっくり自分の首へと近づけていく。俺は止めようと咄嗟に手を掴む。
それを待ってたとでも言うかのようにソイツのは笑った。その瞬間、俺の腕が掴まれて坂田の肩へと持ってかれる。
「キャァアア!!」
坂田は悲鳴をあげた。それでも坂田の手は俺を掴んだままで、カッターを持った手も止めようととしない。他の部員たちが声を聞きつけてこっちに来る足音が聞こえる。するとカッターの刃がカチカチカチッとと仕舞われ、部室のドアが誰かによって開けられるより少し前に床へ落とされた。そしてそれはうまく角へと蹴られる。
「どうしたの!??」
及川の声が響いた。
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作者名:雪月風花 | 作成日時:2018年1月23日 0時