105話 ページ11
「実在するのか？組合は都市伝説の類だぞ 構成員は政財界や軍閥の要職を担う一方で裏では膨大な資金力と異能力で数多の謀を底巧む秘密結社____まるで三文小説の悪玉だ____第一そんな連中が何故敦を？」
国木田さんが組合について説明すると敦さんは おっしゃるとおりでと頬をかいた
「直接訊くしかないね。逢うのは難しいだろうけど 巧く相手の裏をかけば____」
太宰さんがそう考え込むと扉が大きく開いた
それと同時に谷崎さんが慌てた様子で部屋に転がり込んできた
「た 大変です！」
するとその瞬間大きなプロペラの音が聞こえた
外の様子を見るために急いで窓に近づくと、巨大なヘリが道路の真ん中に留まっていた
プロペラが高速回転をしているため木の葉が大きく渦を巻く
ヘリから出てきた、アタッシュケースを片手に持った外人の男が怪しく笑った
「向こうから派手に出向いて来るとは」
また新たな厄介ごとが増えると頭の後ろをおさえた
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「社長、大丈夫かな…」
「御二人方は一体何の話をしているんですかね」
「きっと社長なら大丈夫さ 私達は待機していればいい」
敦さん、私、太宰さんがフロントで話をしていると社長室の方から二人の男性と女性が出てきた
彼等を先導しているのは賢治君だ
____ふと金髪の男性がこちらを振り返った
慥か名前はフィッツジェラルド
その視線に思わず背筋が少し凍った
怪しげな笑みを浮かべながら彼等は立ち去ってしまった
・
何故だろう、凄く厭な予感がする
「すみません、賢治君に付き添います」
そう云いキャスター付きの椅子から立ち上がった
「Aちゃん？」
心配そうな目で見上げる御二人
前の樋口さんの件で痛感したんだ 仲間についての厭な予感はすぐに行動した方が良いって
「“賢治君と”戻ってきます」
それだけ伝え 駆け足で社を後にした
「
まあそうか、ここは三階だもんな、と心で呟きながら 光る階の表示を見た 今は一階の部分が白く光っている このままだと三階へ来るのは遅いだろう
ならば階段で行けばいい
手摺を摑み ひらりと踊り場でジャンプしながら階段を駆け下りる
一階に着いた頃 人気は全く無く、その場に佇むのは夏の思い出を彷彿させる麦藁帽子だけだった
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一ヶ月に一度更新ってまずいですね
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ぺぽん(プロフ) - 迷たんてーさん» いえいえ、とても参考になりました。ありがとうございます！ (2023年2月26日 6時) (
レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» に載せています。長文で申し訳ないです。 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» お返事遅くなりすみません。面白いと言っていただきとっても嬉しいです！そうですね、アイデアを出そうと思っても出ないものなので、ある時突然頭に降ってきます。あとは私は生粋の夢女なので、原作を見ている時に夢主はこんなことをするのかなと時折考えて、それを小説 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - しがない一般人さん» お返事遅くなりすみません。ありがとうございます (2023年2月26日 0時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました！オリジナルのお話も含まれていて飽きません。質問なのですか、どうやってオリジナルの話を考えていますか？イメージが突然降ってくるものなのでしょうか？良ければ教えてください！ (2023年2月20日 3時) (レス) @page16 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迷たんてー | 作成日時：2019年2月22日 18時
