23:怖い訪問者 ページ23
「んー…。」
出会って…貢がれて養われて数日が経った。もうこの生活が普通となりつつあるこの日…
「今日は振り返り休日…私の学校はお休み…治さんはー…仕事かな?」
リビングに行くと、フレンチハニートーストと牛乳とフルーツグラノーラとサラダとかが準備されていた。
「お仕事か…。」
治さんがいないと何となく寂しいと思うようになった。電話かけたら…出たりするかなあ…忙しいし…無理かもしれない…。
「ダメダメ!!仕事の邪魔はしてはいけない!!」
お部屋で自宅から持ってきた好きな映画やドラマのDVDを付けて見ていた。お高いふかふかのソファーの上で膝を抱えて丸くなって見ていた。すると…ピンポンとインターホンがなって、モニターを見ると…
「誰?」
目の前には…
「帽子…?」
「おい、いるんだろクソ太宰。」
まずはこの人は誰?治さんの知り合い?モニターの前でぐるぐる考えていると…
「あ、そう言えば…なんかメールで…。」
黒いダッサイ帽子のチビ蛞蝓が家に来ても、絶対に開けないこと。家にも上げないこと。ソイツだけには会っちゃいけないよ。約束だからね。って言ってたっけ?
ダサいかは分からないけど、黒くて…小さい人…この人のことか。蛞蝓?なんでなんだろう。この人の事だと思って言いつけ通りに、とりあえずモニターの切るボタンを押して無視をした。
そのままテレビを見続けると次は、ドンドンと窓を叩かれた。幸いカーテンをしていたので、中の様子まで見えないだろう
「無視すんじゃねぇよ!!このクソ太宰!!」
「ひぃ!!」
怖くなって治さんに渡された、危険を感じた時に呼んでくれと言われたやつで
「治さん早く…早く来てください!!」
とりあえず呼ぶ。ベランダではまだドンドンと窓を叩いて騒ぐ人。怖い…
「治さん…怖いです…。」
怖くて自分の部屋のベッドの上で布団を被って丸くなった。いつ窓を蹴破ったり、割ったりして入ってくるか分からないからだ。治さん早く来てください…怖いです…。すると…ドアがバタンと開いて…
「Aちゃん!!大丈夫かい!!」
不意に安心したのか、涙がポロリと流れて…思わず抱きしめてしまった。
「お…治さん…怖かったですっ!!リビングの…窓を…叩く人が…。」
「分かったよ…私が見てくる。リビングの所のベランダのところだね。Aちゃんは自室にいてね」
ゆっくり頷くと治さんはリビングへ向かった。
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けらしあ(プロフ) - 初コメ失礼します!続編希望です!!とても楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます (2019年9月27日 22時) (レス) id: 4b00fe55ba (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます!ラストで泣きました!ぜひ、続編も見たいです! (2019年9月27日 21時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 続編希望! (2019年9月27日 20時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)
カト - 完結おめでとうございます!ぜひ探偵社編も見たいです〜! (2019年9月27日 20時) (レス) id: 2445f38454 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 最終話が美しすぎました・・・!探偵社編もぜひ見たいです・・・!検討の程お願いします!まずは!更新お疲れ様でした! (2019年9月27日 17時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月18日 23時