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もうすぐで着くという時に走っていた私は曲がり角で誰かとぶつかった。
「わっ!!ごめんなさい!!」
「いや!!こっちの方がごめ…Aちゃん…!!」
ぶつかったのは薫くんだった。
「Aちゃん大丈夫なの?!」
「大丈っぶっふぇっ!!!!!」
私の顔を見た途端凄い勢いで肩を揺さぶるから私がとめる声をかけると「あっごめん!!」と直ぐにやめてくれた。
一見普段通り､明るく見えるけれど包帯が巻かれている頭を見た薫くんは苦しそうな顔をしていた。
「それで…Aちゃんはどこに行こうとしてたの?」
思い出した､というように薫くんが尋ねてきたから私は
「Knightsのプロデュース!!」
と答える。
────── 何故…そんな顔をするのか。
薫くんは豆鉄砲をくらったように驚き､先程の佐賀美先生と同じ表情を浮かべた。
理由を聞こうとしたけど近くの部屋から遮るように曲が聞こえた。
聞き慣れている曲｡ 優しい旋律｡
この曲はレオくんが作った曲｡
── Knightsの曲。
引かれるように身体が動こうとする。
「薫くん､私行かなくちゃ…!!」
「待ってAちゃん!!!!!」
腕を引っ張られる｡ 振り向くと薫くんは苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「今日は…休んだ方がいいんじゃない?…あっほら､怪我してるし安静にしてた方が…」
薫くんは " 行くな " というように見つめてくる。
でも私は…
「私が休んじゃったら迷惑をかけるし､皆みたいに歌ったり踊ったりしないから大丈夫だよ…!!」
掴まれた腕を優しく振りほどく。
「Aちゃん…!!!!!」
私は部屋に向かって走り出す｡
(ごめん､薫くん…でも私だけ休んで居られない)
曲が聞こえる部屋の扉を開く｡
─────── 先程から先生や薫くんが浮かべていた表情の意味を瞬時に理解した。
そう…だったんだ。
私を傷つけない為に言ってくれていたんだ。
本来私のいるべき場所には 麗奈ちゃん がいた｡
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猫愛りあ - 泣いちゃいますおー！！良いのですかぁぁあーあの女野郎！！あいつ滅びてくれないかしら (1月12日 3時) (
レス) @page47 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 泣ける…!3Aの皆優しすぎ…!うるうる来る…! (2022年1月16日 6時) (レス) @page29 id: f9ab123213 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 更新頑張って下さい楽しみに待ってます (2021年9月8日 17時) (レス) id: 2149cb42f2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - めっちゃ続き気になります！ (2021年2月21日 10時) (レス) id: 01e8b17a91 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴアメ! - うおおお！！！切ないいいいいいいいい！！！！ (2021年1月1日 2時) (レス) id: 4fea662fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セオ | 作成日時：2020年1月19日 17時
