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【赤眼目線】
松野ファミリーに入ってからしばらく経ったある日のこと。
「あのさ、ものっっっっすんごく今更なんだけど赤眼ちゃんってすごく言いにくいよね。」
唐突におそ松は私にそう言ってきた。
「たしかに、そろそろ本名言ってもいいと思うんだが。」
カラ松の言葉に私は少し表情が固くなった。
「私、昔のこと全然覚えてなくて……名前も、どこで生まれたのかも、何も覚えてなくて…気づいたら赤眼って呼ばれてました。」
しょんぼりしながら話すとトド松改めトッティが、いいこと思いついた!というような顔をして私たちにある提案をした。
「じゃあさ、僕達が彼女に名前をつけてあげようよ!」
ーーそうして急に私の名前会議が始まった。
「んーでもどうしようかぁ...」
「呼びやすい名前がいいよね。」
「でも可愛い名前は女の子のあこがれだよね!」
「……なんでも良くね…?」
「考えるの大変っすなー」
「赤眼だし、赤に関連するのがいいんじゃないか?」
みんなが意見を出してウンウン唸っているとおそ松が頭の上に「!」を浮かべてこう言った。
「じゃあ、紅音(あかね)なんてどう?赤に関連しているしかわいい感じしない?」
そう私に向けて言った。もちろん、答えは決まっている。
「私、紅音がいいです……!」
「OK!それじゃあ改めてこれからよろしくな。ーー紅音」
そう言って笑いかけてきたおそ松に私は少しだけドキッとした。
「紅音ちゃんさ、僕達に敬語使わないのー。ね?もう僕らは仲間なんだからタメで話そ?」
そうチョロ松に言われた。
私は少し戸惑ったが、了承した。
「じゃあ……こちらこそよろしくね、みんな。」
少し恥ずかしかったがそう言って私は満面の笑みで6人に笑った。
そして夜。
「今から大きいファミリーを潰しに行く。戦闘準備をしろ!」
おそ松が急に私達に告げた。
「「「「「「了解。」」」」」」
そして私たちは仕事に出た。
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作者名:きのこ松。 | 作成日時:2018年1月18日 20時