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【紅音目線】


窓から朝日が指す。一見素晴らしい朝だと思うだろう。しかしそんな中、朝から不機嫌な少女がいた。

「チッ…昨日は散々な目にあった…全然寝れなかったし」

舌打ちとともに愚痴をこぼす私。

そう。言葉どうり昨日は散々だった。


昨日。有無を言わさず十四松に担がれて夕食をとったあと、お風呂に入った。そこで私はゆったり浸かっているはずだった。

しかしそこでおそ松という名のバカが乱入。その後ドタバタドタバタと大騒ぎとなり温まっている暇なくお風呂を出た。(その後あのバカは滅多打ちにした。)


しかしそれだけでは終わらなかった。

私は部屋で今度こそゆっくりしようとしていたのに一松がオモチャのクモを私の部屋に仕掛けておいてあり、私は「ひぎゃぁぁぁぁぁ?!」とアジト中に響き渡る声で叫んだ。

虫だけは絶対ダメな私の弱点を狙った犯行は私をキレさせた。結果、一松は無表情の私にBB弾入りのエアガンでフルボッコにされた。

その夜は他にもどこかに仕掛けられているのではという恐怖と戦っていたら今に至るというわけだ。


よろよろとした足取りで下に向かうと起きていたのはカラ松だけだった。カラ松は微笑みながら挨拶をしてきた。


「あぁ、おはよう紅音。昨日は散々だったな。」

「おはよ……ほんとね...控えめに言って殺したくなったレベル」

「その様子だと寝れていないようだな。風邪も治ったばかりだし無理するなよ?」

「大丈夫。それよりも今日は7人で模擬戦でしょう?楽しみにしてるからさ、早く戦いたくて。……なんか手伝おうか?」

「おお!サンキュー。じゃあここにお皿とかを出してくれ。そしたらこの野菜を切ってくれるか?」

「りょうかーい」

ふざけたように敬礼して私は手伝いに取り掛かった。

その後、だんだんみんなが起きてきて七人全員で食事をした後それぞれ今日の模擬戦に備えた準備を始めた。


ーーー場所は地下にある練習場。


「じゃあ、模擬戦のルール説明するね。全員でいっせいに戦うよ。武器は何を使ってもOK。でも、本物はなし。刃物はそこにあるインク付きのレプリカで代用して、銃はペイント玉で。
ルールは相手に相手の色のインクを付けられたら負け。インクが飛び散ることはないと思うけど飛び散ったやつはなし。
ーーーーこんな感じかな。なにか質問ある?」

チョロ松が模擬戦のルール説明と進行を終えた後、私たちはそれぞれの色のインクがついた武器を持った。

「みんな準備はいい?用意...開始!」

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作者名:きのこ松。 | 作成日時:2018年1月18日 20時

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