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【おそ松目線】

背後から爆発音がしたかと思うと俺の体は落下していた。

さっきいた部屋は13階。そこから落ちて生きていたという人は聞いたことがない。


「あー...マジかぁ。俺、童貞で死ぬのは勘弁だわー。……紅音、大丈夫かな。死ななきゃいいんだけど...ってぐぇぇっ!」


そんなこと呟きながら落下してると突然首根っこを掴まれてビル内に引っ張られた。カエルが潰れたような声を出すのもしょうがない。

誰が引っ張ったかなんて考えなくても分かった。


「痛ったぁ...……やっぱ、お前なら助けてくれると思ったよ。ーーーカラ松。」

そう笑うとそこにはカラ松の顔が。俺と同じく、こいつも笑ってた。

「当たり前だろ。相棒のピンチを助けるのは俺の役目だろう?」


というか、何で俺が落ちてることに気づいたんだ?

頭の中に唐突に出てきた疑問。そうなることを分かっているかのように一松は答えた。

「……俺らがこいつらを全員ぶっ飛ばした後、急に十四松が『おそ松兄さんがビルから落ちてきてる!!』って言うもんだから、クソ松がタイミングを見計らってキャッチしたわけ。ーー無事でよかったね、おそ松兄さん。」

「何それ!?ほぼ上手くいくか分からない作戦じゃん!というかなんで一松俺の考えてること分かったの!?エスパー!?」


俺がそういうと一松は「……さぁね。」と笑ってチョロ松に連絡をした。


《もおおおおおお!!なんでそんな罠に引っかかったわけ!?これだからいつも周りを見ないおそ松兄さんは!!カラ松とかがいなかったらお前死んでたぞ!!というか99%無いと思うけど怪我ない!?》


鼓膜敗れるような音量で叫ぶチョロ松。相当のご立腹な様子。

「酷くね!?俺だって怪我の一つや二つくらいするわ!!今無傷だけど!!驚きの無傷だけど!!もっとお兄ちゃんに優しくしろよ!」


《えっと、みんな無事みたいだし次行くよ。今トッティが庭行って雑魚たちの相手してるからそっち行って。結構な数いるから人手は多いほうがいいでしよ?トッティもそろそろキツくなってきてるから急いでね。》

「俺のことスルー!?」

「チョロ松兄さん!紅音ちゃんは大丈夫っすか?」

十四松が紅音のことを心配しているが、チョロ松は「気にしなくても紅音ちゃんなら大丈夫だから、さっさとトッティのとこ行ってあげて」と言ってた。

「さて。それじゃ雑魚狩りするか!!」

そういうと俺たち4人は庭に向かった。

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作者名:きのこ松。 | 作成日時:2018年1月18日 20時

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