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【紅音目線】
私の目の前で雪崩のようにおそ松を罵る蒼葉。
私の中でついにブチッと音がした。
「……許さない。」
私は呟くと瞬時に青葉に飛びかかった。銃口を向けたが、蒼葉に勘づかれたようで距離を取られた。
「お前…まだいたのか。あいつと同じ目に遭いたいか？...なぁに、今ならまだ間に合う。降参すれば命だけは助けてやろう。……ただ、一生オレらのオモチャとして扱ってやるけどなぁ！！」
汚い笑い声をあげる蒼葉に銃口を向け、足を狙った。蒼葉はそれに気づかず、見事命中。
「ぅがっ……！！」
青葉は呻き声をあげるも、私はどんどん無表情に発砲してヤツの自由を奪った。
両手両足にそれぞれ5発ずつ撃ち込んだあと蒼葉は口を開いた。
「ま……まて！！いい命だけは…！そうだ、金か？いくら欲しい？！...金はやるから命だけは！！」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃな惨めな表情で命乞いをする蒼葉を目の前にして、私はーーーー笑っていた。
「……フッ...あははははははははは！！！命乞いしてるの？ねぇ？そんなことしたって無駄だってわかってる？分かってるよね！…その顔、すごく惨めだねぇ！笑いが止まらないよ！！」
なおも笑い声をあげている私に蒼葉は「狂ってる……」と呟くとまた違う提案をしてきた。
「何をしたら…命は助けてくれるんだ……？なぁ！何でもするから！！」
くすくす笑う私はなんでも、という所に反応し、笑うのを止めた。
「へぇー何でも、ねぇ？ふーん……じゃあさ、死んでくれない？そろそろ私もめんどくさくなったし。」
「まて！！話がちがっ……」
そう言いかけたところでヘッドショットを食らわして絶命させた。
「いやー、こんなやつがボスとか有り得ないわー。あーあ、つまらない戦いだった。あー……チョロ松？ボス倒したけど、どうしたらいい？」
もちろん今までの会話は全てチョロ松には聞こえている。
《……お疲れ様。おそ松は無事だから。それじゃ、庭に出てみんなと他の雑魚たちを片付けるの手伝って。》
何も気にせず私とと連絡をするチョロ松に私は質問した。
「ねぇ、私こんなヤツだったのに引かないの？気持ち悪いとか、思わない？」
《え？全然。むしろこれくらいの子じゃないとこんな世界生きていけないでしょ？》
チョロ松は笑ってそう言ってくれた。
「……そっか。じゃあ、他のみんなと合流して雑魚たち潰すわ。」
私は目尻に浮かんだ涙を拭って走り出した。
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作者名：きのこ松。 | 作成日時：2018年1月18日 20時
