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170章  メール ページ39

さっきみたいなことが起きるのを恐れた私は、慎重(しんちょう)にベッドから出てクロハから距離をとる

 
そして一定の距離離れたところで、私はさっそく念願の本を読むことにした
 

せっかく広いのに、本当に何もないこの部屋で、私のすることといったら唯一これだけだ

 
私はさっそく本を開く、だがそこでまたあの着メロが鳴り出した

 
〜♪

 


 


A「・・・・」


 



・・・・バレなきゃ、大丈夫だよね

 
私はそーっと、クロハのズボンのポケットからスマホを抜き取る
 

それと同時に着メロも鳴り止んだ

 
ホーム画面を開くと、着信5件、メールが3件

 
かけなおすのはさすがにヤバそう・・・・仕方ないからメールにした

 
一番古いほうのメールから開く

 
本文には手短にこう書いてあった





[ねぇ、今どこにいんの?]

 




誰だろう・・・もうひとつ開いてみる


 


 
[Aちゃんは無事なんだよね?]

 
A「え?」

 




私のこと、知ってる・・・?

 
最初はアヤノかと思ったけれど、最初のメールの本文での口調からして、アヤノではない

 
そしておそらく、相手は男だ
 

考えろ・・・考えろ・・・!

 
スマホ画面に映るメールを見つめながら、私は頭を抱えて記憶をめぐらせる

 
すると、私の後ろから手が伸びてきて、その手は私の首にまわってぐっと引き寄せてきた

 
その瞬間、私の全身の血の気が引いた気がした

 


 
クロ「なーに勝手に人のもん見てんの?」

 
A「え、えぇっと・・・ほ、ほら、大事な用だったらすぐ出なきゃいけないし;」


クロ「大事な用じゃねぇから無視してんだけど」

 
A「で、でも、クロハと私のこと探してるみたいだよ?」

 
クロ「・・・・」


 


 
私がそう言うが、クロハはその問いかけには答えず、ただ無言で私の持っていたスマホを取り上げた
 

そして離れてくれるかと思ったら、後ろから抱きついたまま離れず、私は届きそうで届かない本をただ見つめることしかできなかった
 

また逆戻りかとため息をつくと、クロハが私の耳元でささやく

 



クロ「Aは、俺が好き?」


A「ひっ///な、ななに!?///」


 


突然耳元で話しかけられたため、私は反射的に体を強張らせ、耳元を手でガードした

 
そしてクロハのさきほどの発言、私はもちろん「好きだよ」と答えたが、クロハは不満げだ

 


クロ「じゃあ何で嫌がんだよ」


A「そ、それは・・・」

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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
- お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/  
作成日時:2015年9月4日 19時

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