169章 寝ぼける ページ38
A「はぁ・・・」
クロ「スー・・・スー・・・」
あれからいったい何時間経っただろうか
私はまったく眠れず、あれからずっとクロハに抱き枕にされている状態だ
抜け出したいが、こんなに熟睡しているクロハを起こすわけにもいかず、私はこうして黙って抱きつかれていた
寝ようと思って何度も目を閉じたり・・・・・ひ、羊を数えたりしてみたけど;
やっぱ眠れない
A「・・・・;」
ほんと、この状態だと何もできないから、絶望的なほどに暇だ
暇すぎて死にそうだ
頼むから早く起きてくれ、と心の中で何度も何度も願っていると、クロハのポケットから着信音が聞こえてきた
起きるか?という期待も持ちつつ、チラッと見上げるが、クロハは起きる気配なし
というか、クロハに電話かけてくる人っているのか
・・・気になる
すっごい気になる、でも勝手に取ったらプライバシーの侵害(しんがい)だよね;
〜♪〜♪
着メロは鳴り止まない、そしてクロハも起きない
・・・取ろう
そう決心し、私はゆっくりとクロハのポケットに手を伸ばす
もうちょっとで届きそうというところで、クロハがパチッと目を覚ました
A「ビクッあ・・・;」
クロ「・・・・(ジー」
何も言わず、黙って私を見つめるクロハ
何か言い訳を、と思い、焦ってクロハに言い訳をした
A「い、いやほら!;だ、大事な用だったら大変だなーって思って―――」
クロ「・・・な(ボソッ」
A「え?」
クロ「Aは、俺のだよな・・・?」
クロハの舌足らずな口調と、ウトウトしている目を見て確信した
・・・・寝ぼけている;
A「あーうん;これは夢だから、そろそろ現実世界に戻りなさい;」
クロ「ゆめ・・・・夢なら・・・」
クロハは何かブツブツ言うと、私の首元に唇を当て、噛み付いた
A「いっ・・・!!(ビクッ」
クロ「夢なら・・・いいよな?(ニヤ」
A「へ?ちょっ!;違う違う違う!!やっぱ今の撤回(てっかい)!!;これ現実!!!;;」
必死でクロハを説得するが、クロハは止まらない
そうしてあきらめかけたその時、突然糸がプツンッと切れたかように倒れこむクロハ
どうしたのかと焦ったが、寝息が聞こえてホッとした
・・・油断もすきもない;
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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
馬 - お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年9月4日 19時