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137章  自分の身は自分で守る ページ5

クロ「ブツブツ・・・」


A「クロハ、お願いだからその銃をしまって・・・お願い」


クロ「ピタッ・・・いや、今ここで殺る」


A「っクロハ!!」





クロハはそう言い、机の下で静かに銃のスライドを引き、カチャッと鳴るとスライドを放して、いつでも発砲できるよう準備した


アヤノやシンタローも、小声で制止をするが、もはやクロハの耳にその言葉は入っていない


クロハがウララに照準(しょうじゅん)を合わせ、トリガーに指をかけようとする直前で、私はクロハの手から銃を奪った


そしてポケットに銃をしまい、クロハの手を引いて立ち上がる



 


A「先生!九ノ瀬が具合悪いみたいなんで保健室行きます!!」


先生「?わ、わかった?」


クロ「っ・・・おいA、俺は――」


A「いいから来て!!(コソッ」


 


私はクロハの腕を引いて、教室を後にする


ウララに着いてこられると厄介(やっかい)だ、そう思い、私は保健室へは行かず、階段を上って屋上へと向かった


それまでの道のりで、クロハが抵抗することはなかった


ガチャッ



 


A「はぁ・・・っとりあえずここで待機かな・・・」


クロ「・・・なんで止めた」


A「当たり前!!皆を巻き込みたくないんだよ!」


クロ「なんで他の奴を気にすんだよ・・・自分がどうなってもいいってのか?」


A「そんなことないよ、自分の身は自分で守る」



 


私はクロハの目をまっすぐ見てそうつげる


するとクロハはため息をついて、屋上のフェンスに寄りかかりながら座り込む


そしてこっちへ来いと言う様に、自分の足をポンポンと叩いた


私はそれに従い、クロハから少し離れたところまで近づき、座り込む






クロ「なんでそんな離れんの」


A「さっきみたいな事はもうしないって誓(ちか)うなら、いくらでも抱きついていいよ?」


クロ「生意気・・・わかったから早く来いよ」


A「本当にわかったの?;」



 

疑いのまなざしでクロハをジーッと見ていると、クロハはため息をついて自分から私に近づいてきた


そして手が届く距離まで近づくと、私の腕を引っ張って抱き寄せた





A「うわっ、ちょ、ちょっと!!;」


クロ「暴れんなよ、襲うぞ」


A「ピタッうぐっ・・・;」





それは困る;私はおとなしくじっとした


クロハは私が抵抗するのをやめると、「ん、いい子」と言って私の額に唇を落とした


なんか、子ども扱いされてる気が・・・

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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
- お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/  
作成日時:2015年9月4日 19時

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