【カゲプロ】 初代【冴える】 と 現役【冴える】~Part4~

166章　　なんでこのタイミングで・・・　　カノside ページ34

カノ「はぁあ〜〜〜・・・・」


　

僕は今、ネットカフェでパソコンの画面とにらめっこしていた


そしていま、力つきたところだ


アイツはきっと、Aちゃんの居場所を特定するために、裏のルートを使っているはずだ


だから僕もその裏ルートについて調べていたのだが・・・見てのとおり、進展はない


そもそもアイツ、そんなにネットの知識あったっけ



　


カノ「へたに外でウロチョロすると、アジトの皆が狙われかねないからなぁ・・・」


　


　
こうした場所で、週に1〜2回のペースで外出している


姉ちゃんは何もするなって言ってたけど、そんなことできるわけなくて


初めて、姉ちゃんの命令に背いてしまった




　

カノ「・・・もうちょっと調べてみよっかな」



　


まだ時間はある、でもほどほどにしないと、皆に心配かけちゃうしね


僕は再び、パソコンの画面と向き合った


進展ないから嫌になってくるけど、がんばらなきゃね


僕がキーボードに指を乗せたときだった


　



アヤ「修哉!(ｺｿｯ」


カノ「ん？」



　

今姉ちゃんの声が聞こえた気が・・


そう思って後ろを振り向くと、下のほうから姉ちゃんが個室をのぞいていた


僕は扉を開け、狭いこの個室に姉ちゃんをまねきいれる


姉ちゃんはこういうところは初めてみたいで、周りをキョロキョロしていた


　


カノ「どうしたの?っていうかよくここがわかったね〜ｗ」


アヤ「なんとなく、かなｗ・・・何かわかった？」


カノ「ぜーんぜん?クロハ君も見かけないし・・・」


アヤ「確かに・・・まぁ、見つからないように動いているから、見つけられないのも当たり前だけど」



　


ごもっとも


クロハ君は、僕らにも姿を見られないように行動しているんだ


もしかしたらアイツが、僕らを尾行している可能性があるから


あえて僕らにも会わないよう行動している


あったまいいなぁｗｗ


　


アヤ「・・・修哉、聞いてほしいことがあるの」

カノ「？」


アヤ「何かがおかしいんだ・・・シンタローが、前の時間のことを思い出し始めたの」


カノ「え、それって、シンタロー君の中の蛇の仕業じゃ・・・」


アヤ「私もそう思った、でもね?アジトに帰ったら皆混乱してて、マリーちゃんも前の時間のこと思い出しはじめて怯えきってて・・・」



　
シンタロー君だけじゃない？


なんでこのタイミングで、皆が記憶を取り戻し始めてるんだ？



　
カノ「一度アジトに戻ろう!!」


アヤ「うん!」

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