156章 手が冷たいのは、心が温かいから ページ23
A「ピクッ・・・ん・・・?」
あれ、私どのくらい寝てたんだろう
私は大きくあくびをして、体を起こし、あたりを見渡す
そこにはクロハの姿がなかった
きっとウララの足取りを追っているのだろう
もしウララが諦めてくれたら、私も懐かしの外へと出られる
そして皆とも久々に会える
皆はどうしているかな、と考えていると、部屋の扉が開いた
クロ「ん、ようやくおきたのか」
A「あ、おかえり!・・・って、私そんなに長く寝てた?;」
クロ「あぁ、3日間ずっと」
A「3日!!??;」
そんなに寝ていたのか
やはり、願いを叶えていなかった分からだの負担が大きかったのかな
というか
A「起こしてくれても良かったのに;」
クロ「無理やり起こすのも悪いだろ、それにAの寝顔見放題だったから、俺としては喜ばしかったけどな」
A「う、うるさいなぁ!!///」
クロハはニヤニヤして私をからかうと、羽織っていたパーカーを脱ぎ捨てた
わたしは、そのままうつぶせになってベッドに倒れこむクロハに近づき、顔を覗(のぞ)きこむ
クロハはベッドに倒れこんだまま、私の頭に手を伸ばして優しく撫でてきた
なんか恥ずかしいんだよなぁ・・・・私は思わず顔をそらした
するとクロハはクスッと笑って手を退けると、体をおこした
A「疲れてるんでしょ?寝てていいよ?」
クロ「いや、疲れてねぇから」
A「ムッ嘘だね!じゃなきゃベッドに倒れこまないもん!」
クロ「あーはいはい」
A「スルーすんな!(怒」
もう一度寝るように呼びかけるが、クロハは「一緒に寝てくれるなら寝る」と言い、頬杖をついてこちらの出方を伺っている
一緒に寝るくらいいいか、と思ったが、何かたくらんでいそうで怖い
A「私さっき起きたばっかなんだけど;」
クロ「じゃあそばにいてくれるだけでいい、それならいいだろ?」
A「んー・・・・まぁ、いるだけならいっか」
私がそう言うと、クロハは再びベッドに寝そべって目を閉じた
まるで自由気まま猫だ
私はクロハの手を握って、クロハがおきるのをただ待つ
クロハの手はとても冷たかった
炎天下のなか帰ってきたばかりなのに、こうも冷たいものなのか
するとふと、“体温が冷たい人は心があたたかい人”って聞いたことを思い出した
そのことわざは、あながち間違ってないんだよな
夢主ちゃんのイラスト→←155章 何かが変わり始めていた アヤノside
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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
馬 - お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年9月4日 19時