134章 それだけで・・・ クロハside ページ1
Aが怒鳴ってアジトを出て行った後、俺はブラウスを着ながらAが出て行ったドアをじーっと見つめた
バカだなぁ・・・“嘘”に決まってんのに
本当は、蚊に刺されてできた跡だった
なら何故キスマークと言ったのか?簡単なことだろ?
・・・誰かさんに見せ付けてやるためだ
カノ「・・・安心していいよ、僕はもうあきらめてるから」
セト「カノ?」
クロ「へぇ・・・じゃあ、なんでとっくに諦めてる奴が、あんな顔したんだぁ?」
カノ「ははっwなんのことかさっぱりわからないよ♪」
【欺く】は能力を使って誤魔化(ごまか)した
その仮面の下は、きっと欲望にまみれているだろう
・・・ま、俺も人のことは言えねぇけど
クロ「諦めてんだったらそれでいい、俺は何もする気ねぇよ・・・ただ(カチャッ」
カノ「!!」
俺は銃口を【欺く】に向け、引き金に指をかける
うっすらと目を細め、【欺く】の青ざめた表情を見ると、久しぶりに興奮した
その怯えた表情が、俺は大好きなんだ
クロ「Aと俺に何かしてみろ・・・あの時と同じように、お前も、お前の仲間とやらもぶち壊してやるからな?(ニヤッ」
カノ「そんなのわかってるよ。僕だって、もうあの悲劇を繰り返したくはないさ」
クロ「・・・それでいい」
俺は銃をおろしポケットに入れると、鞄(かばん)を持ってアジトを出た
きっと、今アジトでは【欺く】が質問攻めになっているだろう
あのアジトが潰れようが、団員の信頼を失おうが、どうでもいい
Aさえいれば、それでいい
Aがずっと俺のそばにいてくれれば、それでいい
アヤ「あれ、クロハじゃない?」
A「ん?・・・あ、遅いよクロハ!!」
クロ「えー、Aが俺のこと置いてくからずっと泣いてたんだぜ?」
A「絶対嘘だ;」
シン「そもそも涙とかあったのかw」
俺はAのもとまで歩みより、Aの肩に手を乗せて額にキスをした
するといつものように赤面して、額を押さえて俺を見上げる
今にもまた怒鳴りそうな勢いで俺を睨むAは、まったく怖くなく逆に可愛かった
クロ「クスッほら、遅刻するぞ」
A「わ、わかってるよそのくらい!!///」
アヤ「朝から見せ付けるねー;」
シン「イチャイチャするなら向こうでやれよ!!(泣」
ずっと一緒だ、ずっとずっと、俺だけを見ていてくれればいい
それだけで俺は、“幸せ”だ
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
馬 - お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年9月4日 19時