【カゲプロ】 初代【冴える】 と 現役【冴える】~Part3~

112章　　凶器 ページ26

ｶﾞﾁｬｯ


桜「あぁ〜!こんなところにいた!」

A「あ、桜」

桜「もう、置いてくなんてひどーい!!(泣」

A「ごめんごめんｗｗ」



桜は、あのときの出来事を気にかけてはいないのだろうか

だが、こうしてきてくれているということは、気にしていないということなんだろう

桜の鈍感さに感謝した



シン「今度は誰だ・・・?」

アヤ「この子も友達だよ!桜!」

桜「やっほー♪」



3人は向こうで自己紹介中、クロハはフェンスに寄りかかって座っていたので、クロハのもとに歩み寄ることにした

私が隣に座ると、クロハは私の首元をじーっと見つめはじめた

絆創膏のしたにあるであろうキスマークを気にしているんだろうな



A「言っとくけど、剥がしてみてって言われてもはがさないからね」

クロ「はいはい」

A「・・・女子たち、私がクロハを脅してるんだって思ってるんだよね」

クロ「ふーん、気にしてんのか?」

A「ちょっとね、言いたい奴には言わせとけば良いって思ってたけど・・・」



そう決意していても、やっぱり傷つくものは傷つくんだよな・・・

私は足を抱え込み、顔をうつむかせた

すると、クロハが私の名を呼ぶ

何かと思って顔をあげてみると、クロハの手にはとんでもないものが握られていた



A「クロハそれ・・・!!」

クロ「そ、万が一のために持ってきた」



そう言ってクロハが私に差し出してきたのは“拳銃”だった

なんてものを持ってきたんだ

私は銃を手に持ち、その重みを感じる

そしてクロハが耳元でこう言った



クロ「呼び出し食らってんだろ?もしAに何かしようとしたら・・・それで撃て」

A「で、できるわけないじゃん!いいからクロハが持っててよ!」

クロ「俺に持たせてていいの?もっと悲惨なことになるぜ?(ﾆﾔｧ」

A「っ!」



そうだ、クロハに持たせていたら学校全生徒が犠牲になる

なら私があずかっていなければ・・・

私はスカートのポケットに銃をしまい込んだ

見つかったらおしまいだ・・・でも、クロハが生徒を皆殺しにするよりは何倍もマシだよね



アヤ「Aちゃん!Aちゃんもこっちにおいでよ!」

桜「黒羽くんも!」

A「はーい!クロハ、行こ?」

クロ「俺はいい」



クロハはそう言って立ち上がると、出口へと向かっていった



A「クロハ?」

クロ「用事思い出したから先戻ってる、Aも来るか?」

A「んー･･･待ってる」

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