26章 それさえも愛おしい ページ31
クロハ視点
召使の後をつけると、予想通りAのもとにきた
はたから聞いてもイラつくような話し方でAと会話を交わしている
しばらく黙って聞いていると、Aの様子に変化が見られた
A「自分のものとは決まっていないのに、そうやって自分の【所有物】とでも言うような口調で話してくる・・・とても不愉快だ」
クロ「!!」
間違いなく、Aは召使に嫉妬し始めていた
俺と同じように【恋】に落ちたことのない奴だ。A自身、恐らく戸惑っているだろう
そんなAを見ていると、更に愛おしく感じた
そろそろいいだろう。俺は二人の間に割り込むことにした
クロ「・・・随分おもしれぇことになってんじゃん」
A・ウララ「「!!??」」
どちらも、俺の気配を捉える余裕がなかったようだ。現にこうして驚いている
俺は召使の横を通り過ぎ、Aの前に立つ
クロ「よぉ、また会ったな?(ニコッ」
A「っ!!///」
俺がいつもと違う行動をとったことで、Aは思わず顔を赤く染めた
この反応を見るのがとても楽しかった
ウララ「あ、主!何故ここに!?」
クロ「ああ、それはな」
さぁ、ここから作戦開始だ
俺は召使の目を真っ直ぐみて、こう言い放った
クロ「お前が心配だったんだよ」
ウララ「え?///」
A「!」
チラッとAに視線を向けると、Aは俯いていた
召使は頬を赤く染めて嬉しそうに笑っている
しばらくするとAは俯いたまま、俺のもとから一歩下がった
その瞬間に、俺はAの腕を掴み阻止する
A「!?」
クロ「【ウララ】、俺は【初代】に話がある。お前はさきに戻ってろ」
ウララ「はい!!(ニコッ」
俺はあえて召使を名前で呼び、Aを【初代】と呼んだ
俺が【初代】と呼ぶと同時に、Aの肩がピクッと動くのがわかった
そして召使がいなくなり、俺とAだけがその場に残る
A「…放せ」
クロ「は?放すわけねぇだろ?」
A「っ放せって言ってるんだ!!私はアジトに帰る!!」
明らかに殺気立っている、もしこれが他の女なら心底面倒くさいと思うが、Aに対して、そんな不快感は一切感じなかった
逆に、それさえも可愛く見えたのだ
俺はAの腕を引っ張り、自分のもとへと引き寄せて耳元で囁いた
クロ「もしかしてお前、アイツに嫉妬してんの?(ニヤッ」
103人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
東方 猫巫女project(プロフ) - 大丈夫!文才ならありますよ!少なくとも私よりは・・・ (2016年2月21日 10時) (レス) id: b79dfac210 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» 黒桜・桜雪「……はぁ、疲れた…」なんで裏黒くんの事を抱いてなかった黒桜が疲れるの!?((黒桜「だって、遠すぎるでしょ!?何で、運ぶのに1日?かかるの!?」だ、だって、遠いんだもん!!((黒桜「お前もう黙れ。裏黒くん運んだし、黒闇ちゃん、おいで、手当する」 (2015年7月8日 17時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» 大丈夫大丈夫!(足傷だらけ) 行こ行こ!!? (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(さくらゆき)(プロフ) - 黒闇さん» だ、大丈夫?;;;;((黒桜「まつから、早く起きて、怪我したなら後で手当するから。」 (2015年7月8日 0時) (レス) id: b6e9f26e73 (このIDを非表示/違反報告)
黒闇(プロフ) - 桜雪(さくらゆき)さん» あっちょっと!パタパタ!ゴケ←こけた (2015年7月8日 0時) (レス) id: a2cf20776a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冴月 | 作成日時:2015年5月9日 20時