神様.27［マギ］ (ページ35)

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ウーゴはシバのところにたどり着いたが、彼女は既に息絶えていた。

「ごめんシバ……間に合わなかった…!!!」

「まさか…「マギ」のひとりが裏切るなんて……」

ウーゴは涙しながら彼女に死体に擦り寄った。

ピィピィ

「……なに？シバ……」

ピィピィ

「誰と喋っているんだ！？」

［ごめんなさいウーゴ…結局、こんなことになってしまった。私は、みんなが守りたかったものを最後まで守りきれなかったよ。でも、"この子"はまだ生きられる。］

「えっ！？」

［ソロモンが残していってくれた子だから……この子を、おねが…い…ね……］

「待ってシバ!!!この子の名前は!!!?!」

［……………………

アラジン。］

ソロモン、私頑張ったんだけど……

アラジン、あなたに会いたかった。

1度も抱いてあげられなくて本当にごめんね……

『私ね、ここへ来て本当に良かった！！』

『なんだシバ、急に。』

『だってね、あの部屋で死んじゃってたら、ソロモンやグラリア、ウーゴ、アルバ、みんな、大好きなこんなたくさんの家族にも会えなかったってことでしょ？』

『ああ、そうだな。』

『だから私、がんばるね！私の最後の力までみんながずーっと一緒にいられるために使うの！』

『恥ずかしいこと言うなぁ。シバは。』

『子供は無邪気アル。』

『なんじゃ、わしもそう思うとるぞ！』

『僕もさシバ。』

『私もよシバ！』

『そうだね。』

『俺も！』

……

シバは永遠の眠りについた。