幸せな幻 (ページ3) - 小説/夢小説

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「…なあA、」

鷲掴みした頬をふにふにと動かしながら白龍は愛おしそうな目でAを見た。

「…はいよ(なによ)」

「もしかしておまえ、「シュバリエとしての力を使わなかったら俺に嫌われるかも」とか「期待外れって言われるかも」とか余計なこと考えたんじゃないのか？」

「……そんなこと、考えてない…っす。」

Aは白龍の手を掴み離しながら目線を逸らして否定した。が、わかり易すぎる。
演技が上手なあいつはどこに行ったんだと最近よく思う。

(まあ、素を見せてくれるならそれが一番だ。)

「あのなA、俺は言ったはずだ。俺は、Aが好きなんだって。「シュバリエ」が好きなんじゃない、Aが好きなんだ、今こうやって分かりやすい反応してる、おまえが好きなんだよ。」

「…うん。」

Aははっとしたように白龍を見上げると、嬉しそうにはにかんで照れながら頷いて、俯いた。

「…これから、終わりがあったとしても、長い日々が始まる。
俺は…孤独だ。頼れるのは君しかいない。でも、俺も君に頼られたい。
頼っていい証拠として「夫婦」という関係がある。だから、これから妃として過ごしていく中辛いことが沢山あると思うが、その度に俺に愚痴をぶつけてくれても構わない。俺の愚痴も聞いてもらうからな。」

Aの前に跪いて、そう話す白龍。
Aは彼と向き合い、コクコクと頷いた。

「…君はひとりじゃない、俺は君を愛してるんだ。

これからもずっと、愛しているよ。」

彼女の白い手を取って、手の甲に唇を落とした。

「…うん、私も愛してるよ。

これからも、ずっとね。」

そう笑った彼女は、星空を背景に、正に星のように素敵に写った。

「これからよろしく。」

「ええ、こちらこそ。」

これから2人の新婚生活が始まる。

＿…＿…＿…

白龍きゅん、ここまで親しい女性がいないから口調が分からなくてぴえん侍どすこいのすけ