【あんスタ】溺愛カノジョ (ページ32)

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Episode21 ページ32

｢うわ、もうこんな時間…｣

つい独り言が漏れるくらい時間がかかってしまった…

あんずはスバルが迎えに来たからちょっとはやめに帰ってもらった

3Aで待っている、と言われたので生徒会室に鍵を返しに行って向かうところです

こんなくらい校内だと、千秋くん怖がりそうだなー

正直そんなとこも見たいんだけど…！！

お、着いた！

｢失礼しますー｣

一応他クラスだからね！！

守沢｢ｽｰ｣

なんと！！寝てる！！最近疲れてたもんなぁ

いや、可愛すぎる
いつの間にか構えてたカメラはもう自然現象だからしかたないよね！！

一通り写真を取り終え、とりあえず千秋くんが座って寝ている席の前に座る

疲れてるだろうに、待たせちゃったな
反省反省

髪に触れるとサラッと手を抜ける
羨ましいくらいさらさら…！！！

身長的にはいつも届かないしなぁ

ちょっとイタズラしたくなっておでこの髪を手でどけてそっと額にキスしてみる

｢…｣

な、なんて恥ずかしいことしてるんだ、私…！！！！

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

｢わっっ？！！｣

急に鳴り出すスマートフォンに驚いて椅子から落ちる

守沢｢ん……？お前何してるんだ…？｣

｢な、なななんにもしてないよ？！！｣

いや寝起きもかわいいな…！！

じゃなくて、ほんとびっくりした…まだどきがむねむねしてる

あ、逆だ、うん

寝起きでよかった危ない

守沢｢終わってたなら起こしても良かったんだぞ…｣

まだ眠そうに目をこすりながらそう聞いてくる

写真…写真に収めたい…！！

けどそんな思いも虚しく、スマホを取る前にまず立ち上がらなければいけない

｢さっききたとこだったから…！｣

とりあえず、起き上がって椅子を直す

寝ぼけてて良かった…

守沢｢A、お疲れ様！！｣

｢う、千秋くん、その笑顔素敵すぎる…｣

守沢｢ほら、帰るぞ！！｣

スルーされました

｢うん！待っててくれてありがとう｣

守沢｢…さっき何してたんだ？？｣

帰ろうとして教室のドアに手をかけてこちらに聞いてくる

｢ん？！！いや、なんもしてないよ！！大丈夫！！｣

何が大丈夫なんだ！！怪しいでしょもう！！！

守沢｢そうか、じゃあきっとAが俺の前髪よけてキスした…っていうのは夢だったのかもな｣

そう言ってこっちを向いて少しにやっと笑う

｢！！？起きてたの？？！！｣

はっはっはって言ってそのまま前を歩いていく

｢ちょ！！千秋くん？？！！！！｣