六本木最強はあの女。2 (ページ7)

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第53話ページ7

2人が仲直りしてからの事務所内は

側から見れば異様な会話が聞こえてくるようになった

「A〜？これから任務だろ?」

「そうだよ？」

「はい、携帯な

　わかってるだろうけど

　トイレに行く度に俺に連絡すること

　終わってからも連絡すること

　２件目誘われたら俺にまず電話な」

「うん、わかった」

「いつものピアスつけた？」

手を伸ばして髪を耳にかけると

「付けてるよ、ちゃんと電源も入ってる」

「えらいねA

　ちゃんといる場所確認しとくから」

「あ、ココー！

　今週のお小遣いまだ貰ってない！！」

「財布貸しな、入れてやる」

「ん、ありがとう」

完全にAの身の回りは

蘭と九井(お金のみ)に管理されるようになった

「終わったら迎え行ってやるから」

「いつもありがとう、待ってるね」

彼女の持っていたビルなどは全て

企業のオフィス、賃貸として貸出し

彼女の帰る場所は蘭と竜胆の住む部屋のみとなった

「兄貴、そろそろA行く時間」

竜胆の言葉に彼女自身もハッとして

蘭の唇にキスをして

「いってきます！」

“いってらっしゃい”といってから

額に口づけを蘭に落とされ

ニコリと笑って皆に送り出され

今日もまた接待をしに煌びやかな街へと出掛けていった

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